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61：愛

ガッ

キィンッ

ダンッ

様々な音が飛び交って、二人は戦う。

他の者達は一度体育館の外で待機。

モニターには映らない。この中の出来事は二人しか分からない。

戦い。

それしか前に進む道が無くて。

そして綱吉が急に言い出した。

「憐は・・・何で戦うの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・戦えと、言われたから」

二人は攻防をくり返しながらしゃべり続ける。

「憐の意思は?」

「・・・小さい頃に捨、てた」

「憐の感情は?」

「それも捨、てた」

「じゃあなんで・・・・・・・・泣いているの?」

「泣いてないっ!!!!!!!」

憐がそう言うと憐の鎌の振り幅が一気に大きくなった。

「っ・・・。泣いてるよ、それはなんで?」

「ふ・・・・・。それは・・・、哀しいから・・・・・・・・?」

「なんで哀しいの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・っ綱吉と戦、うことが」

「じゃあなんで戦うの?」

「戦えと言わ、れたから」

「誰に?」

「・・・・・・・・・・・・・・・レイツェル。」

「誰?」

「私達の融合実験をした・・・・・・・・・張本人」