二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *:;;;:☆学園アリス〜一人じゃない〜☆:;;;:* ( No.3 )
日時: 2010/03/06 20:35
名前: 氷華 ◆nGNdX8RhyY (ID: y0rzhgv.)
参照: http://movie.moe-cd.com/channel/watch/25052?src

第二話 アリス学園


「蜜柑ちゃん。よろしく…… 」
「よろしくな!で、こんなところでどうしたん?」


な、なにこの子……初対面の人に向っていきなり相談相手になるとかなんとか……。


「あ、あなたには関係ないでしょ!?」
「関係はないかもしれへんけど……言ったほうが楽になると思うで?」
「…… 」
「あっ!今この人怪しいとか思ったんちゃう?」
「な、なんでそれを!!」
「まぁそう思うのが普通やな」


蜜柑ちゃんは、門の前で私と背中をあわせるように座った。


「そういえば、あんたの名前は?まだ聞いとらんかった」
「……海羅」
「海羅ちゃんか〜。ええ名前やな!」


蜜柑ちゃんはにっこり笑ってた。
なぜか分からないけど、その笑顔が羨ましかった。


「蜜柑ちゃん。そんなところでなにしてるの?」
「あ、鳴海先生!あのな、この子、海羅ちゃんって言うんや。何か悩みがあるみたいなんやけどな、話してくれへん」
「ふ〜ん。ねぇ、海羅ちゃん」
「ん?」
「話してごらん?君の悩み」


鳴海先生の周りがピンク色になってる気がする。
何だろう。顔が熱くなって……


「え、えと……わ、私、両親を亡くして……それで……家から飛び出してきて…… 」


え?私、何でそんなこと言っちゃったの?言うつもりなんかないのに……。


「そっか……辛いのにしゃべらせちゃってごめんね。でも、少しは楽になったんじゃないかな?」
「は、はい」


確かにちょっとは楽になったと思う。
話して……良かったかも。


「鳴海先生。海羅ちゃん、入学できへんの?」
「入学?どこの学校に?」
「海羅ちゃん。気付いてへんの?ここ、アリス学園やで?」


嘘っ!!この馬鹿でかい建物が学校!?
ありえない……。


「そ、そうだったんだ……」
「う〜ん。でも、海羅ちゃんはアリスを持っていないと思うし…… 」
「アリス?」


初めて耳にする言葉。
いや、さっき蜜柑ちゃんが言ってたこの学園の名前もアリスが入ってる。アリスってなに……?



次回へ続く。