二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターSPECIAL†光の道標† ( No.3 )
日時: 2010/03/08 20:30
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
参照: 出逢ったのは、青と銀

#01 出逢い

「あ、ミチル。ココがマサラタウンみたい。降りてくれる?」
『判ったわ。気をつけてね』
「大丈夫だってー」

私は、ユウナ。本名は…宝来優奈。
私の家の一族は、「全てのポケモン」と対話できること。そして私は「意志の神の力」で意思を繋ぐ事もできる。まぁ何で私がその力も貰ったのかは謎なんだけどね

そして、ココはマサラタウン。何にも染まっていない、そう、純粋な町。そういわれると、一度汚れた私には少し不釣合いな気もする
でも、カムイシティよりは広くないけど、迷いそうだなぁ……

『迷ったら、どうするの?』
「うわ、ルナ…いきなり出てこないでよ」
『だって〜、綺麗な空気だったからつい〜』

ルナ。ブラッキーの♂で私の一番のパートナー
よく判らないけど私の肩が気に入ってるらしい


「………。」
『ユウナ……まさか…』
「ま、よ、ってなんか…」
『迷ったんだね?』
「う゛………」

どうしよ……本当に迷ってしまった……広くは無いはずなのになぁ………
その時、後ろから声がした

「あら? どうしたの? もしかして、迷子…とか?」

振り向くと、私より少し濃い茶色の髪に白い帽子が凄く似合っている女の人が居た

「は、はい………実は……」
「やっぱり? あ、大丈夫よ。アタシはブルー。貴方は? ココらへんじゃ見ない子だけど……」
「あ、ゆ……ユウナです。初めまして。ブルーさん」
「ユウナね、よろしく。それで、マサラには何をしに来たの?」

そういわれるとちょっとなぁ……口が裂けても「世界を見るため」とかいえない……。れ? ちょっと待てよ……

「えーと………。ほ、他の地方を見てみたくて……」
「そう、それでカントーを初めにしたのね?」
「はい…。あの、何処から来たとかは………」

恐る恐る、訊いてみると、ブルーさんはニコッと笑って

「訊かないわ。何か事情があるみたいだし。でもユウナが話してもいい。って思ったら話してね」
「はい! ありがとうございます!!!」
「あ。ユウナって泊まるとこ、あるの?」
「え、いや、野宿……」
「そんなのダメよ!!!」

急に怒られた。でも感情任せに怒ってるんじゃなくて、心配で怒ってるようだった

「いい? 貴方は年頃の女の子なんでしょう? それに可愛いんだから、襲われちゃうわよ!!」
「えっ、と………」
「だから、アタシの家に来なさい。もう1人居るけど、部屋はまだ開いてるから。ね?」

この人は、初対面の私に、優しくしてくれた。ちょっと大人っぽい雰囲気があったけど、普通に優しい年上の人らしい

「ありがとうございます…ブルーさん」
「判ってくれれば、いいわ。さ、アタシの家はすぐだから、行きましょう」

私は、ブルーさんに手を引かれながら家へと向かった




「ただいまー! シルバー!」
「おかえり、姉さん。………その子は?」

ブルーさんの家にいたのは、赤い髪に、銀色の瞳の少年。……なんか、「アノ人」に似てる……

「さっきそこで会ったのよ。ユウナって言うらしいわ。ユウナ、この子はシルバー。今は14歳だけど貴方と同じ年代よ」

シルバー……かぁ、銀色の瞳だからかな…?

「よろしくね、シルバー」
「………あぁ」
「まったく、ぶっきら棒ねぇ。怪しい子じゃないわよ!! アタシが気に入ったんだから!」

この人は本当に明るくて優しい人だ
初対面で、何処から来たのかも判んない私に優しくしてくれている

……この人なら、信じてもいいかな……?
お父さん。

続く