二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボンゴレ一世と亡国の王女 ( No.12 )
- 日時: 2010/03/11 16:17
- 名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: 8TaBVFdu)
おいしいケーキを食べて、ハッピーな今日この頃です!さて、すっかり忘れられていた『あの人』がようやくでてきます!乞うご期待(?)
第五話
ふう。
レイアの部屋を出ると、ジョットは息をついた。とりあえず、この屋敷についての簡易的な間取りの説明だけはしておいた。狙われた上、記憶も失ってしまった以上、しばらくはここに住まわせる必要がある。
「シェルラ王国の話は…しないほうがよさそうだ」
彼女につらい過去を教えるのは、あまりに酷だ。
「おい」
ふと、声がする。ジョットは振り向いた。
「ああ、Gか」
Gが壁に寄りかかっていた。
「話はすんだか?」
「ああ」
「じゃあ」
Gが小さな笑みを浮かべる。
「行こうぜ。4人とも待ってる」
うなずいたジョットだったが、ふと首をかしげる。
「4人…G、お前を合わせて5人か…」
「どうした」
「いや…何か足りない気がしただけだ。行こう」
二人は、会議室に向かって、歩き出した。
「今日話し合うのは、リサについてだ。皆、知ってい ると思うが、リサの一族…フィーネ家は、政府への 権力も大きい。慎重に進めることが求められる」
ジョットは、机の上の手を組んだ。
「というか、なんで今回レイアさんが狙われたの?
いくらボンゴレと関係を持っていても、命まで狙わ れるなんて」
ランポウが隣のGを気にしながら言う。
ジョットの顔が一瞬曇った。
「あれ…ボス……?」
「あの女と婚約してたんだよ。彼」
アラウデイがジョットを視線で示す。
「そうなんですか!?」
「昔の話だ」
低い声のジョット。それを見て、スペードは首をかしげた。
「しかし、あれほどまでの執着心……普通とは思えま せん。いくら以前婚約者だったとしても、今でもそ の相手に近づく女性を狙うとは…」
「!…それは」
「そいつの心の中に何かあるんでしょう。まあまあ、 いいではござらぬか。我々はとにかく、レイア殿を どうやって守るかを考えねば」
雨月が助け舟を出した。
「相手側…つーかリサはレイアの今の状況をどんくら い知ってんだ?」
「生きているということは知っているが、記憶喪失ま では知らないらしい。…フィーネ家に仕える僕の部 下によると、だけどね」
さすがというところか、秘密諜報部トップのアラウデイ。情報はぬかりなく得ているらしい。
「我々がリサからレイアを守っても、リサを納得させ ない限り、終わりはないでしょう。どうしますか、 プリーモ?」
スペードの問いに、ジョットは答える。
「車を手配しろ。リサと会ってくる」
「何だとぉ!」
急に聞こえた耳をつんざくほどの大声。
「?」
守護者たちは、皆、きょとんとしている。
「究極に危険ではないか!」
「ナックル!」
晴れの守護者、ナックルだった。