二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボンゴレ一世と亡国の王女 ( No.19 )
日時: 2010/03/11 17:25
名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: 8TaBVFdu)

 妹(6歳)とおやつでケンカしてたら、兄(15歳)も加わってきて、結局妹と協力して兄を倒した蒼井(14歳)です!(ホントにどうでもいい…)えっと、では、第八話、どうぞ!

  第八話

 あれから、眠りと目覚めを何度も繰り返して…。
 日ももう沈むころ、やっとレイアは起き上がった。
「お目覚めですか?レイア様」
 不意に聞こえた声。少年のような声。まだ、声変わりをしていないのか、幼さが残っている。
「あなたは?}
 レイアは、目の前の小さな子に尋ねた。茶色の髪の可愛らしい子。本当に少年でいいのかな…と、レイアは少し戸惑った。
「僕、アルファと申します!レイア様の専属の使用人です。どうぞよろしく」
 ニコニコと可愛らしく笑うアルファ。その笑みに、レイアの警戒心は、すうっと溶けていった。
「よろしくね」
「はい!!」
 しっぽがあったら、間違いなくぶんぶんふっていそうだ。
「ジョットさんは?」
「ボスは今、とある方に会いに行っています。もう3時間近く経つので、皆、心配しているのですが…」
「そう…」
 ボス、というのに、少しひっかかったが、レイアはやり過ごすことにした。
「お腹、すかれてませんか?もしそのようでしたら、何かお作りしますよ」
「う…ん。じゃあ、お願いしてもいい?アルファくん」
「もちろんです!食べたいものとか、ありますか?」
「ボンゴレスパゲティ」
「え……?」
(記憶喪失なのに、料理の名は覚えていらっしゃるんだ…あとでボスが帰ってきたら伝えなきゃ。きっと、喜んでくれるよね)
「?…アルファくん?」
「あ、すみません。ボ、ボンゴレスパゲティですね」
「ごめんね、面倒をかけてしまって」
「いえ!レイア様に頼ってもらえると、すごく嬉しいです!」
 にこっと笑うアルファ。つられて、レイアも笑顔になる。
「ありがとう」
 不安な気持ちをこの子は解きほぐしてくれる。
 何だか、心が温かくなったレイアだった。