二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボンゴレ一世と亡国の王女 ( No.9 )
日時: 2010/03/09 18:43
名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: 8TaBVFdu)

  第四話

 
イタリア とある屋敷にて
「リサ様。レイアという女、ボンゴレの医療技術にて 死んでいないようです」
「何ですって!」
 金色とピンクに統一された部屋。派手ではあるが、美しいという感じはしない。その部屋のソファに腰掛けている一人の女は憎々しげに怒鳴った。
「次の作戦を練ってすぐによ」
「はっ」
 駆け出ていく家来たち。
「まったく…忌々しい女だわ、レイア」
 女は、ギリギリと爪を噛んだ。誰が見ても美しいと感嘆するであろうその体が、怒りでブルブル震える。
「あの女のせいで、ジョット様は私を見てくれない!  愛してくれない!あいつのせいよ」
 そこまで叫ぶと、
「うっ…」
 女は、うずくまった。
「リサ様!」
 使用人の一人があわてて、女を抱きあげる。
「ベッドにお運びいたします」 
「おい、薬を用意しろ」
「医者を呼べ!」 
 とたん、騒がしくなる屋敷の中。
 女は、口から血を吐きながら、口元ににたりと笑みを浮かべた。
「フフ…ジョット様…あの女を殺せば、あなたは私の ものになる…。待っててね…私だけの王子様…。も うすぐそれが…叶うのよ…ウフフ…ハハ…アハハハ ハハ」
 笑い声が屋敷に響いて行った。