二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻想郷放浪記 ( No.11 )
日時: 2010/11/07 11:46
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

「これで最後っと…ふー、腰がいてぇ」
「お疲れさまです。お茶でもどうぞ」
「おお、すまないね」

霊夢が持ってきた冷たい麦茶を一気に飲む。

「あー、うめぇ」
「もう手伝ってもらうことは無いんでゆっくり休んでてください」
「オーケー、分かった。麦茶美味しかったぞ」

霊夢に湯のみを渡し頭を軽くポンポンと叩く。

「子供じゃないんだから…」
「俺からすれば十分ガキだ」
「な!? …言ってくれますねぇ」
「おお、こわいこわい。じゃあ、宴会の準備、頑張ってくれ」
「ええ、言われなくても頑張りますよ。それじゃあまた宴会の時にでもゆっくり話しましょう」
「へーい」

霊夢の言葉を背中で聴きながら神社の裏へと消えて行った。



「うっ!? …頼むからもうちょい優しくしてくれんか」
「何よもろいわねー。折角腰を揉んであげてるんだから感謝しなさい」
「そーそー。こっちだってしんどいんだからね」
「はいはい感謝してますー…うぐっ!? てめーわざとやってねーか?」
「気のせいよー」

…絶対わざとだろこれ。
まぁ今までの文脈から察するように、俺は三妖精から肩、足、腰を揉んでもらっている。あの仕事はやはり老体には堪えるものだった。

「くっ…別にそんなに力を込めなくてもいいんだぞー」
「痛いくらいが丁度いいんですよおじさん」
「いや確かにそう言うがな…いでぇ!」

足に激痛が走った。足は…サニーか!

「サニー。てめぇなぁもうちょっと手加減してもいいんじゃないか?」
「痛いくらいが丁度いい」

こいつ…。

「あーもういい。これ以上やると逆に悪化しそうだ」
「そう? 私たちはもっとやりたいんだけど」
「遠慮する。…さあもう降りてくれ」

そういうと三妖精はそそくさと降りた。

「…あー疲れた。なんで気持ちよくなる行為で疲れにゃならんのだ」
「やっぱ老いてるからじゃないの?」
「ほう、サニー。またあの時みたいに首を締めてほしいか」

そう言いながらサニーの背後に周りチョークを決めた。

「いやそれ言いながらやることじゃないでしょー! ちょ! タンマタンマ!」
「いいぞーもっとやれー」

ルナとスターは俺のほうを応援する。

「アンタ達助けなさいよ!? 何応援してるのよー!」
「はっはっは。友に見捨てられたなぁ?」
「うるさーい! いい加減放しなさいよ!」
「へいへい、分かったよ」

いい加減首を締めるのも疲れてきたからさっさと放す。
途端にルナとスターが「えぇ〜」と言う。

「何よ! 私が苦しんでるのがそんなにいいの!?」
「もちろん」
「当然じゃん」
「やっぱりひどいわねアンタ達! …あ、そうだ」

サニーは閃いたように手をポン、と叩く。そしてとんでもないことを言い出した。

「二人が私と同じことしてもらいばいいじゃん」
「サニー、何いってんの? それ私たち関係n」
「私が苦しむのを見たいならアンタ達が苦しめばいいのよ!」

俺は思った。
えぇ〜…それって何か違うよな…

「待ってよ! その理論間違ってるって!」

スターが俺の思ったことと同じようなことを言う。

「うるさい! 例えこいつがしなくたって私がやってやるわよ!」
「は〜いそこまで〜」

これ以上こいつにしゃべらすと宴会が始まっても言い続けそうだから止めることにした。

「も〜止めないでよ!」
「お前なぁ…」

取り敢えずお前もう一回チョークの刑な?



久しぶりの第八話。お久しぶりです。
宴会まであともうちょいです。出演予定の人は酒好きなあの人です。
ではでは。