二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻想郷放浪記 ( No.12 )
日時: 2010/11/07 11:48
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

というわけで宴会開始。
展開が急すぎる? 何をいまさら。
にしてもさ…

「結構人が集まってんだな…」

神社には所狭しと人が集まっていて、わいわいがやがやと宴会を楽しんでいる。

「おじさん、こっちに来て一緒に呑みましょう?」

霊夢が酒の瓶を持って誘ってくる。
俺は二つ返事で答えた。
俺と霊夢は縁側に腰掛ける。
霊夢が酒をついでくれたからそれを取って呑む。

「ふぅ〜…こうも人が集まるとやっぱりやって良かったと思うか?」
「多少はね。でもやっぱりやるんじゃなかったっていうの気持ちがありますよ」
「ふーん。まぁそういうことにするか」
「そういうことにしといてください」

俺は酒をもう一杯注ぎ、呑んだ。

「…うーんおかしい」
「ん。何がだ霊夢?」

霊夢が首を傾げる。

「いえ、いつも来ている妖怪がなかなか来ないんで…宴会って言ったらすぐに飛びついてくるんですけど…」
「そりゃ大変だ。心配なのか?」
「心配っていうか…怖いですね。あれが来ないとなると新たな異変かも…」

霊夢はぶつぶつとあーでもないこーでもないと色々言っている。
邪魔してはいけないと思いしばらく黙っていた。



「……サニー。大丈夫か?」

あれからちょっと経った。
霊夢は別の妖怪に呼ばれ話し込んでいるみたいだった。
そして入れ違いに入ってきたのが顔を真っ赤にさせたサニーだった。

「だから無理して呑まないでって言ったのに…サニーが…」

ルナは溜息をついた。

「つまり途中で寝ちゃったと。とりあえずここ風通しがいいからここに寝かせておくぞ」
「それがいいでしょう。さ、ルナ、行こう」
「ええ、そうね」

そう言ってルナとスターはまた宴会の席へと戻っていった。
サニーの頭を膝に乗せる。頭に血が登ってはいけないと思ったからだ。
依然サニーの顔は真っ赤だった。
しかしこうして見ると可愛いな。大人しければいいのに。
サニーの頬を触ってみる。
何かすっごくもちもちしていた。
後はサニーの顔で遊んでいた。頬を引っ張ったりとか。



「う…んぅ?」

しばらくしたらサニーが起きた。寝ぼけ眼で俺を見据える。

「…ここは?」
「神社の縁側だ。お前が寝たからここに運んできたんだぞ」
「あぁ…そうか…」
「お前の顔が真っ赤で面白かったぞ」
「な!? …なによぉ…」

サニーはいつものように元気よく返事をしなくなっていた。

「…どうした? 具合でも悪いか?」
「ううん…違うの…」
「じゃあ何だってんだ? 腹でも——」
「ち、違うの!」

いきなり声を荒らげながら否定する。

「あ…ごめん……」サニーが謝る。
「いや、こっちこそ……」

しばらく沈黙が走る。
先に口を開いたのはサニーだった。

「…ね、ねぇ」
「どうした」

サニーは決心したように手をぎゅっと握りそしてこう言った。

「…私をぎゅって抱きしめてくれない…かな…」
「え?」
「い、いや! ルナがあんたにぎゅってされてたから…気持ちいいいものなのかなって思っただけで…その……あう…」

サニーはあうあう言っている。
ああ、確かにルナにそういうことしたことあるけど…

「ご、ごめん、やっぱりなんでも」

俺は立って歩こうとしているサニーを後ろから抱きしめた。

「……!」
「ほら、これでどうだ?」
「あ…うん…ありがとう…」
「…気持いいか?」
「よく分かんない…けど…暖かい…」
「…そうか」
「…しばらくこのままでいい?」
「もちろん」

俺はサニーを力強く抱きしめた。



これなんてギャルゲ? な第九話。
書いてるこっちが恥ずかしくなってくるような感じですね。後で見直すと恥ずかしいっていうのはよくあること。
ではでは。