二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻想郷放浪記 ( No.20 )
日時: 2010/11/07 12:06
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

永遠亭 大広間


ここの姫様の乾杯の音頭が聞こえる。
それに合わせて永遠亭の兎達は乾杯と復唱した。
何でも、この話のお疲れ会をやるらしい。
詳しいことは聞かされてないから知らないが。

「お疲れ様」

永琳が酒瓶を持って隣に座る。俺の左隣には鈴仙が居る。

「おう、お疲れさん。八意も鈴仙も大変だっただろ?」
「そうですよぉ。私あんなことしたこと無いんですから」

鈴仙はあの感じを出すのが嫌だったらしい。
普段は温厚な奴だから尚更か。

「そうねぇ。私は別に普段通りでよかったし、苦労はしてないわね」

一方永琳の方は何故か満足感あふれる顔をしている。
鈴仙の普段見れない顔を見れたおかげだろう。多分。

「しかも、師匠にあんな態度取っちゃって……ごめんなさい」
「いいわよ、別に。あれは役なんだから」
「でも……」
「いいから。今日はお酒を呑みましょ?」

そう言って酒瓶を鈴仙に差し出す。
鈴仙は礼を言って酒を受ける。
「じゃあ、私も」と鈴仙は永琳に酒を注ぐ。
いいねぇ、ほのぼのしてて。やっぱりこうでなくちゃな。

「あ、そういえばおじさんって次はどこに行くんですか?」

鈴仙が刺身をとりながら訊いてくる。

「んー、まだよく分かんねぇや。でも、次は今回みたいに暗い感じじゃないらしいぞ」
「そうなんですか? 私の時にもやってほしかったなぁ……」
「ま、こうしたかったってのもあるんだろ。これには弾幕ごっこ? ってやつもやらないらしい」
「え!? だから肉弾戦だったんですか?」
「だな。やらないって言うよりはあまりしないってさ」
「……これって無事に完結するんですかね?」
「さてな。それもこれも作者の気力と忍耐力とネタ構成があったら完結できるだろう」
「うーん、できるといいですね」
「そうだな」

ふと目の前を見てみるとそろそろ刺身が少なくなってきている。……これははやく取らねば。
と、そこで俺の箸を邪魔してくる奴が。
因幡である。

「さて、どういうつもりかな因幡ちゃんよぉ」
「ふふふ……どういうつもりも理由はただ一つ! 刺身は取らせない!」
「はっはっはっ……面白い。この早食いのおっさんがその程度の妨害で諦めるとでも思ったか! そこだぁ!」

俺は左手に忍ばせておいた箸を使って近くの刺身を取る。

「なっ!? 二刀流!?」
「鯛ゲットー。油断は禁物だぜ、いーなーばーちゃーん」
「ぐぬぬ……もう怒った! 次は絶対取らせない!」

箸をこちらに突きつけてくる。面白い!

「よっしゃあ! こい! 俺は逃げも隠れもせんぞぉぉぉぉぉ!!!」

宴は、まだ始まったばかりだ。



番外編でした。各編の終りにこんなことでもやろうと思います。
少々メタ発言などありますが、番外編は並行世界とでもしといてください。別にパラレルじゃないけど。
ではではー。