二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻想郷放浪記 ( No.21 )
日時: 2010/11/07 12:10
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

「あいてっ!」

首から落ちてしまった。これやべぇ。

「あ〜……なんかまた見覚えのない場所に来てるわけだが……」

今度は広い野原みたな所だった。
ただ、温度は春みたいな感じではなく、冬に逆戻りしたみたいな感じがした。

「くそ……またあいつか。性懲りも無く飛ばしおってからに……」

ていうかあの屋敷であったことが大分曖昧になってきている。頭を打ち付けたショックで忘れたのか?
歳を重ねるっていうのは恐ろしいねぇ。

「はろぅ。どう? 元気?」

噂をすればとかなんとか、まあすべての元凶が俺の目の前でいつぞやと同じように逆さから出てきた。

「何が元気? だバーローめ。こっちは歳老いたおじさんだというのに……で? 今度はなんだよ」
「察しが良くて助かるわぁ。さっきは異変を解決してくれてどうもありがとうございます。ここのために貢献してくれてとても助かりました」

気味の悪い敬語で話してくる。

「上辺だけの感謝なんかいらねぇよ。どうせ、代わりはいくらでもいるんだろ?」
「まぁまぁ。そこでちょっと疑問に思ったのですが……」
「何だ」
「貴方はどうやってあのうさぎを倒したかしら?」

なんか意味が分からないこと言ってきやがった。

「……どういうことだ?」
「あの時貴方は普通のパンチでうさぎを倒したけど、それについて疑問は無いかしら?」
「意味が分からん。結論から言ってくれ」
「つまり、貴方は特別な力も無いのにあのうさぎを倒したことになるのよ」
「待て。俺があれだけで倒すのは不自然なのか? 急所に入ったなら倒れるかもしれないだろ。事実、あいつは俺と普通に会話した」
「仮にも妖怪よ? 急所に入ったとしてもすぐに倒れるということは無い。私が保証する」

そんなもんなのか?妖怪ってのは。
……まあいくらか体は丈夫そうだが……


「……」
「だから貴方の身体を調べさせてもらったわ」
「ほう。……結果はどうなったんだよ?」
「残念ながら、異常なし。能力が覚醒してるわけでもないし、特別な薬を服用したわけでもない」
「なんだそりゃ。ならほっときゃいいじゃないか? 別にそれがこの地域全体に危険を及ぼすわけでもなかろうに」
「貴方と同じ症状の人が次々と現れ始めているわ」
「はぁ?」

俺と同じ?
なに言ってんだコイツ。

「特殊な能力が出ていないのに超人的な力を発揮する普通の人間がぽつぽつと出始めているわ。……これは偶然と言えるかしら?」
「偶然だ。そんなもん」
「偶然と言い切るのね……まぁそれもいいでしょう」
「お前が何を企もうがそんな奴が出てこようが、俺の知ったこっちゃねぇよ」
「ここを愛する者としての意見かしら」
「そうだ」
「そう……じゃあ、私も頭を突っ込まないようにしようかしら?」
「すでに頭を突き出しているお前が我慢できる体質だとは思えねぇ」
「それじゃあねー」

紫はそういうと頭を引っ込めてどっかいった。

「はぁ……やれやれ、だな」

俺は煙草を一本出して、深く吸った。



ども、久しぶりです。
第十七話です。会話多すぎですねぇ。
もはやgdgdな感じになってきてます(前からだけど)が、何とか完結にまで行きたいなぁと。
さて、今回の舞台はどこでしょうね?
そして今回の異変の根源はどこにあるんでしょうかね?
ではではー。