二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.31 )
- 日時: 2010/11/07 12:22
- 名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)
ご無沙汰している。俺である。
簡単なあらすじとして、
1、襲われる
2、スキマに落とされる
3、ここどこ?
簡単に書いたが、つまりそういうことだ。
で、今俺の右斜め前にいる女から、色々と事情を伺っているところだ。
うむ、我ながらナイス説明。
とまあ、次の文から物語が始まるからな。
「……ふむふむ、つまりお前らはこの幻想郷を乗っ取ろうと……単純だな、おい」
「うちのボスがそう言い出して……」
「まぁ……がんばれ」
とりあえず事情を聞き終わった。
展開が早い? 気にすることはない。
「ところでだ。お前の名前はなんて言うんだ?」
「私は……名前は教えれないです。コードネームならセーフだと思いますけど……」
「ふむ。じゃあ教えてくれ」
「……タイム、だそうです」
「タイム? ナイフの間違いじゃないのか?」
「ボスがいたってまじめに言ってたんで……多分間違ってないです」
「ふーん。しかしまたなんでタイムなんだ?」
「それはですね……」
とある場所にて——
「能力を吸い取った、ですって?」
「ええ。うちのボスにはそういう力がある」
目の前の男は不敵に笑う。
それはかなり気味が悪かった。
「おかげで、私にも能力がつきましてねぇ。あの吸血鬼は面白い能力を持っている」
「まさか、紅魔館を落としたというの?」
「ええ。貴方の、その力で奇襲をかけましてね……結果はまずます。吸血鬼は最後まで睨むことしか出来なかったみたいですがねぇ」
「やはり……私の能力も奪ったのね」
「気づいてましたか。でも、賢者にしては遅かったですね」
「……」
紫はキッと睨む。
しかし男とっては逆効果のようで、恍惚とした表情を浮かべた。
「いいですねぇその顔。あの吸血鬼みたいじゃないですか」
「……」
「まあここではあまり巫山戯ることはできないんでね。最後まで悪役を演じさせていただきますよ」
「……」
「それでは、しばらく休んでてください。すぐに呼びますんで。ああ、そうそう——」
男はにんまりとした顔を浮かべて、紫にこう告げた。
「私のコードネームは、ブラッドです。……元々能力を持っていたひとにちなんですけたそうです。では、ごゆっくり……」
そして、扉は閉められた。
「……じゃあオリジナルがいるわけだ?」
「ええ。私が吸い取った人は何故かメイド姿をしていましたけど……」
「ふーん。じゃあその人はナイフの達人なわけだな」
「そうみたいですよ? 詳しくは知りませんけど……」
——中々こいつはいい奴みたいだな。何で変な組織に入ってるんだろ。
俺はすぐにそう思った。
「まーあれだ。お前の為に言うが、あまり無理して気張らなくてもいいと思うぞ?」
「……そうかもしれませんね……」
「よっしゃ、いい感じになってきたところで、とっとと宿探しにでも行くか」
「ですね。ここはやけに暑いですし」
そして、俺達は重い足取りで地底を進んでいった。
またも微妙な時間に更新しちゃいました。
第二十三話は三章導入編みたいな感じです。
ではでは。