二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.39 )
日時: 2010/08/06 22:32
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

「あ、起きられましたか。おはようございます」
「ん。おはようさとり」
「えっと、タイムさんもごゆっくりできましたか?」
「うん。ありがとうねさとりちゃん」

俺達はさとりにあいさつをしに部屋をでた。
運良く徘徊中のさとりを見つけたからよかった。

「ゆっくりできたのなら嬉しいです。もうすぐご飯も出来るのでまだ部屋でゆっくりしていただいても構いませんよ?」
「そうは言うが……俺達も何かしておきたい」
「そうですか? じゃあ……何かあったらいけないので私の部屋に案内させていただきますね」
「ああ、よろしく頼む」

これは助かる。正直この館をうろつくだけじゃあさとりを発見できそうにないと思ったからだ。

「では、ついて来てください」

廊下に横一列に並ぶ。
順番は俺から見て左にタイム、右にさとりだ。

「……何故、横一列なんですか?」

さとりが不思議そうに訊いてくる。

「ん? いや、美少女達に挟まれて歩く気分はどうなのかな、と」
「美少女って……」
「おじさん、感想は?」
「最高だぜタイムよ」

タイムの頭をつい撫でてしまう。

「おじさん? ナイフで刺しましょうか?」
「すまん、つい撫でたくなった。嫌だったか?」
「別に嫌じゃないですよ? でも、隣に気づいてあげてください」
「え? 私ですか?」
「ふむ……つまり撫でろってことか?」
「いっ……!? いえっ、いいです! は、早く行きましょう!?」
「そうか……」
「あ……そんなにしょんぼりしないでください……」

何か怒られた……

「怒ってませんよ」
「そうだった心読めるんだった」

これからは気をつけなくちゃな、うん。色々と。

「あ、ここです」
「ん、どうもな。……?」

何かさとりの部屋から音が聴こえる。なんだろ。

「あー……もう、また暴れてるのね」
「さとり、何がいるんだ?」
「ペットですよ。丁度いいから紹介します」

そう言ってさとりは扉を開ける。そこには

「じゃじゃーん!!! さとり様お帰りなさい!!」
「   」
「   」

俺達はいきなり出てきたネコミミの少女に驚いた。
しかしさとりはあくまで冷静に、

「ただいま。紹介する人がいるから今すぐお茶の準備をして頂戴」
「りょーかいしましたっ! しばしお待ちをっ!」

ネコミミ少女に命令していた。

「あ、驚かれましたか?」
「ああ……俺はいいんだがな、タイムが」
「   」
「……すみません」
「いや、何かこっちこそごめん。……アレは誰なんだ?」
「私のペットです。」
「……えぇ?」
「む、信用してませんか。でもペットはペットなんです」
「そ、そうか」

何やら目がマジだった。こぇぇ。

「私は先に部屋に入って待ってますので、タイムさんを起こしてあげてください」
「承知した。恥ずかしいものはいますぐ隠せよ?」
「言われなくてもやりますー。それでは」
「ああ」

バタン、と扉がしまる。
うむ……

「おい、大丈夫か」
「は、はいぃぃ……」
「……お前さぁ、いくらなんでもビビりすぎじゃね?」

あの反応は異常だろ。

「うぅ、極度のビビリ症とあがり症なんですよぅ」
「なんでお前マイナス要素が極端なの。ほら、入るぞ」
「はい……」

うん、まあ、あれだ。
こいつ、これから先大丈夫なのかなって、少し心配した。





どもども。
第二十七話、ついに地霊殿関係者の方が増えました。
次回は特に関係のある人を登場させます。
ではでは。