二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.42 )
- 日時: 2010/08/11 23:46
- 名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)
「さあさあ! こちらですよお客さん!」
「あ、ああ。どうも……」
「さとり様からお話は聞いております! どうぞごゆっくりしていってください!!」
テンションはともかくだな……
なかなか礼儀正しい子じゃないか?
「あの、さとりは……?」
「さとり様はただいまお茶菓子を持ってきているところです!」
「そうか」
このテンションは苦手だなぁ……
「で、君はなんていう名前なんだい?」
「私の名前は火焔猫燐と申します! 気軽にお燐ってお呼びください!!」
「お燐か。俺は気軽におじさんって言ってくれ。……おい、タイム」
「はいぃぃぃ!!??」
「お前は一体何についてビビってるんだ」
「だってぇ……」
タイムが部屋の隅を指差す。
そこには、頭蓋骨があった。
「……うお!?」
「あっ! ごめんなさい! 私、死体を集めることが趣味でして!!」
「そ、そうか」
「……んふふ。お姉さん面白いほど驚くね!」
「ひぅ! うぅぅ……」
涙目でこちらに何かを訴えかけるタイム。
しかし、正直その仕草は……
「(反則なまでにかわいいよねお兄さん!!)」
「(ああ、とてつもなく可愛いな)」
「……?」
で、楽しくやってたところで、ここの家主が姿を表わした。
「楽しくやってますねー。どうぞ、ちょっと湿気てますけど」
「ふむ、せんべいか。なかなかにして和風だな」
「そりゃ、せんべいはお茶菓子として人気ですからね」
「おお、さとり様とおじさんはなかなか仲がいいですね! 妬けますなぁ!!」
なんかラブコメでいうモブキャラがいいそうなセリフを大声で言いやがった。
「……お燐。ちょっと後で話をしましょうか。少し積もる話があってね……」
「あっははー! 冗談ですってさとり様!!」
「なんだ冗談なら早く言ってよね、もう」
「なんだこのやりとり。さとり、お前それでいいのか?」
「? 何かいけませんでしたか?」
「いや、いい……」
正直疲れるんDA☆ZE
<ただいまー
「ん? まだ同居人が居たのか」
「ええ、紹介しますね」
「ふぃー。やっぱあそこは熱すぎますよさとりs」
「どうも、お邪魔してます」
「ど、どうも」
「……」
なんかすごいごついマントを着た少女がこっちをずっと睨んでくる。
そりゃいきなりこんなのが居たら驚くがな。
すると少女はいきなり涙目になった。
「へ?」
「さとり様……」
「ちょ、お空ちゃ〜ん……?」
さすがのお燐もちょっと引いてる。
「私たちのあの約束は嘘だったんですかぁ!!」
そして急にこっちに飛び出す少女。
「ちょ、え、お空? この人達お客さん……」
「そうやって嘘付いたって誤魔化されませんからね! 私たち一緒にいようって……約束してたじゃない!!」
えぇ〜、何この昼ドラみたいな展開。
「誤解だお空! このかた達は……」
さとりもなかなかノッてないか?
「もう……私たちの関係は終わりなのね……さようならっ!!」
「待ってくれお空! おくうぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「……なあ、気が済んだか?」
「はい」
「済みましたよ」
こいつら……
「ホントこのチームワークはすごいよ」
「紹介が遅れましたけどこの娘は霊烏路空。お空って呼んであげて」
「どうもっ、お空です!」
「何故敬礼なんだ」
「あれ? 前にもお客さん来てませんでした?」
「違うかたよ」
「なるほど!」
なんか気になる話が出てきた気がする。
「細かい男は嫌われますよ」
「ごめん」
賑やかになった部屋で、俺達は雑談に明け暮れることになった。
どうもです。
第二十八話でした。
お燐とお空は今回のストーリーに関わってくる重要なキャラクターです。
まあそれはおいおい書くとして。
眠いのでそろそろ切り上げるとします。
ではではー。