二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻想郷放浪記 ( No.5 )
日時: 2010/11/07 04:20
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)

ルナ以外にも近くに妖精がいるとは思わなかった。
しかもあの歪みの中からだ。唐突すぎるよ、登場が。

「あー…え? ルナの知り合い?」
「まぁ、そんなもんです…」

顔に手をついてため息をするルナ。
今もまだ掴まったままでのこうとはしない少女を見やる。口からは八重歯を覗かせていた。

「あー、小娘。名前は?」
「なによー! 名乗るならまず自分からでしょー!」
「これは失礼。俺のことはおじさんと呼んでくれ。さあ、お前の番だぞ」
「私はサニーミルクよ! 文句ある!?」
「別に文句は言ってないがな。で、何しに来たんだ?」
「あ! そうよ! ルナ、あんたねぇ!!」

なんともうるさいガキである。
耳がかなり痛い。

「わーった、落ち着け。とりあえずそこで傍観している奴もこっち来い」
「はーい」

一歩引いてずっとこの状態を眺めていた少女を呼ぶ。少女はすぐにこっちにきた。

「えー、まずは、だ。俺に何かようなのか?」
「用は無いけどいたずらしにきた!」

サラッとすげぇことを言いやがる。何? いたずら?

「別にお前に恨まれるようなことはしてないぞ」
「いたずらしたかったからいたずらしたの!」

駄目だ、流石についていけない。頭痛がする。

「…じゃあルナが俺と酒を飲むのもいたずらってわけだ?」
「違うわよ! そうよルナ! あんた何で人間なんかとお酒なんて飲んでるのよ!」

流石に限界を感じた。俺はサニーの後ろから腕を回してチョークを決める。

「うぼぁー、ちょ、苦しい! 緩めて!」
「少しの間おとなしくするなら緩めるぞー」
「分かった! 大人しくするからそんなにきつくしないで!」

やりすぎたかな、と思って緩める。

「…じゃあ整理させてもらう。お前らは俺を迷わせたくて隠れていたらルナが捕まった。そしてルナが普通に酒を飲んでいるのが許せなくて飛び出した、と。それでいいか、青いの」
「はい、それでいいですよ。それと私にはスターサファイアっていう名前がありますから」
「そりゃ失礼」

煙草を一本取り出す。喰わえながら質問をした。

「じゃあこれから酒でも飲むか? 魔理沙ん家に沢山あるだろ」
「え…? 魔理沙…?」
「ああ、そうだよ。昨日成り行きで一晩中酒を飲んでたんだ」
「あーうん。じゃあ私は遠慮しとく…」

サニーが目を背けている。

「遠慮すんなって。よっと」
「え!? ちょ、うわぁ!?」

サニーを肩に乗せる。肩車っていうやつだ。

「それに、俺、魔理沙の家ぐらいしか分からないんだよな、いけるところ。だから行こうぜ」
「あ…う、ん……」

なんだ? そんなに高いところは嫌だったか?

「よーし、じゃあしゅっぱーつ」

適当な方向へ足を踏み出す。
まぁ、何とかなるでしょ。
ちなみにスターはおんぶ、ルナはだっこをせがんできたのでやってやるとかなりカオスな状態になった。


今日は早く帰ったから四話目をあげてみました。
三月精、まだまだ続くよっ!!
ではでは。