二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.69 )
- 日時: 2010/11/10 22:46
- 名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)
「おい! 大丈夫——」
「よそ見って随分と余裕だねぇ」
目の前に火炎弾が放たれる。
近づくなら焼き殺す、か……
「くそっ!」
「うんうん、それでいいんだよおじさん♪ じゃあ——邪魔した人にはお仕置きしないとね♪」
瞬間、お空は勇儀に近づいた。
俺は瞬きはしていないのに、いつ近づいたのかさえ分からない。
「それにしても、旧都の奴らまで出てくるとは……ちょっと予想外だったかなー?」
「ふんっ……私らの住むべきところはここしかないんだ。それを壊されては困る」
「私はたださとり様と一緒になりたいだけなのに……あなたも一緒にフュージョンする?」
「死んでもお断りだ……ッ」
勇儀は曲がった手を無理やり戻す。
力技過ぎて、もはや呆れが出てきた。
表面上は元通りでも、筋肉の細胞や神経などはズタボロだろう。
「……ふふっ。じゃあ皆まとめてすれば文句ないかな?」
「聞く気ゼロかよ……だから死んでもお断りだっつの」
「そうだね。じゃあ死ぬしかないね」
「それもお断り、だッ!」
勇儀は腹に蹴りを浴びせる。ほぼノーモーションだった。
お空は2、3m辺りまで飛ばされる。
「チッ、まだ生きてんのかいしつこいね! そこの人間! とりあえずそいつ倒す為にちと協力してくれ!」
「それは構わん。が、何か策はあるのか!?」
「あるならとうにやっている! とにかくアイツのスタミナを減らすしかない!」
会話している間にもお空は攻撃していた。
生物には総じてスタミナというものがある。
それがなくなれば……というのが勇儀の意見だった。
そうと決まればさっさとやるしかない。
「あーもー邪魔しないでよねー」
「人の命が掛かってるんだから、そら邪魔もするだろッ!」
「わっかんないかなー? じゃあもう皆まとめてやっちゃうか」
「それだけは死んでも回避したいところだね!」
俺、タイム、勇儀の三人はお空のスタミナを減らすべく極力少ない動きで、お空の攻撃を交わす。
ようはスタミナの面で言えば長距離走みたいなものだ。
こちらはペース配分を考え、常に行動を考えておく。
相手は運動性の悪い靴で全力疾走しているようなもので、無駄に体力は削られる。
つまりそんな感じだ。
「はぁ、ご苦労だね。たかが人の数百人ぐらいいいでしょうに」
「テメェ、それを本気で言ってんのか!」
「おじさん、お空ちゃんの挑発に乗っちゃ駄目ッ!」
「キャンキャンうるさいよ雌犬が。一人で勝手に盛ってろ」
一方相手はこちらがなるべく無駄に動くように挑発している。
無駄が出来れば、少なからず隙も出てくる。
それをお空は狙っているのだ。
こちらが乗り切るか、相手が言い負かすか。
勝負は、まだ決着はつかない。
どうもです。
第四十五話、いかがでしたでしょうか?
まだまだ続きますVSお空編。それなりにいいものにしようと試みてます。
さてさて、もはや言うことはないのでここで失礼させていただきます。
ではではー。