二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.70 )
- 日時: 2010/11/15 00:11
- 名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)
「これじゃ、きりが、ねぇぞ!」
「マズイね、このままじゃあ、共倒れだ……」
あれから何分か経とうとしていた。
お空は絶えず攻撃を、俺たちはそれをかわし続けていた。
もはや引き伸ばす余裕などない。いつ溶岩が流れこんでくるか分からないし、そもそも体力がもたない。
お空は疲れる素振りなんかは見せずに余裕でいた。
「もう終わりにしたら? アンタ達じゃ勝ち目なんて最初から0だよ?」
「ちっ、悔しいがその通りだ。だが……諦めるわけにはいかないんでね!」
「全く、これだから……精神論だけじゃ駄目なんだよ? 分かってるの?」
「分かっててこんなことすると思うか?」
「だよねぇ。やっぱ、お猿さんは駄目だね」
時間は過ぎていく。
このままでは駄目だ。もはや博打に出るしかない。
「ッ、おおおおおおおおおおお!!」
「ちょっ!? 正気かアンタ!?」
勇儀の言葉など目もくれずにお空に駆け寄る。
——あと、2m
俺の横で爆発が起きる。
——あと、1m
タイムの叫び声が聞こえる。
——あと、——
右手に、肌の感触があった。
「ガッ、アアアあああああ!!」
ワンテンポ遅れてお空の声が聞こえる。
お空の身体は2、3m遠くまで吹き飛ばされた。
「が、はっ」
まだ気を失っていない。
俺はお空にもう一撃食らわせるために駆け寄った。
そして異変が起きた。
「あ、ああ、ああああアァァァアァアァアあああ!!!」
「!?」
突然お空が頭を抑えながら地面を転がり始めた。
いや、もがき苦しんでいるようだった。
「アアアアアアァアァアアアァア!! イヤァァァァァアアアアァア!!!」
「お空……?」
何が起きたのか、俺を含め三人は分かるはずがなかった。
やがて、お空は突然ピタリと止まった。
あれだけの絶叫が嘘のようである。
俺たちは警戒しながら近づいた。
…………気を失っているだけのようだ。
「一体、何があったんだ……?」
「さあ……。なんか、かなり苦しそうでした」
「どういう事だ? お空は殴られただけであんなになるのか?」
「それは無いだろう。……っ、目が覚めるみたいだね」
もう? とか思うが、何かされては困るので離れる。
起きたお空はキョトンとした顔で言った。
「……ここ、どこ?」
どうもです。
第四十六話、いかがでしたでしょうか?
とうとうお空を倒したおじさん達。しかし、まだ異変は終わってませんでした。
書いていたら長くなったので分割してお届けします。
ではではー。