二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.79 )
日時: 2011/01/06 02:12
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: lBubOowT)

第二編 妖怪の山哨戒部隊編 序章




「…………うぅ」

ここはどこなんだ。
思い出せない。
どうやってここに来た。
思い出せない。
僕は、誰なんだ。
思い出せない。

思い出せないことがこんなに気持ち悪いこととは思わなかった。
自分は確かに存在している。自分だと認識が出来る。
しかし、それを詳しく説明できない。
自分が着ている服は? 自分に関わった人は? 友達は? 親は?
何一つ思い出せない。
この場所の情報は? 今立ってるところは? この木の名前は? これは食べられるのか?
何一つ知らない。
そして、僕は?
僕は誰だ。どこから来た? 名前は? 思い出などは?
思い出せない。
思い出せない。思い出せない。思い出せない。おもいだせないおもいだせないおもいだせないおもいだせないおもいだせないおもいだせないオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイオモイダセナイ。

「う、あぁ……」

気持ち悪い。吐き気がする。何も考えたくない。
しかし考えないようにしようとするほど考えてしまう。

「……——!」

不意に声が聞こえた。
しかしそれは聞き取れなかった。
もう駄目なのかもしれない。自分はここで死ぬのかもしれない。
足元が崩れる。もう無理だ。
僕はそこで気を失った——。






第二編です。
主人公は記憶喪失。外から来たのか、もともと幻想郷に居たのか分かりません。
彼は今後どうなってしまうのでしょうか。
そして無事に記憶を取り戻せるのでしょうか。
それは神のみぞ知る、ということで。
それではー。