二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.130 )
日時: 2010/03/20 21:48
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: /kqYaBvn)
参照: http://id45.fm-p.jp/data/347/yuu0626/pri/44.jpg

【第二十訓:番宣は最初にやれ】


「何で、あのタイミングなんだよ。そういうのは、話の最初にやれ」

いや、土方さん。あたし最初の方出番ありませーん。
銀時ばっかりだったからさ。

「つか、何でここに万事屋が居るんだよ」

土方さんはあたしの布団の上に座った。
あんたこそ何でいるんだっつーか・・・何しに来たんだっつーか・・・。

「ん?ま、いいじゃねーか」

そうですか。
でも、ここはあんたの休憩所じゃないぞ。

「だよな。俺の休憩所だぜ」

あたしは、ふと声がした方向・・・というか隣を見た。
黒みがかった紫の髪、隠れた左目は【鬼兵隊篇】でこの小説のレギュラー入りを果たした晋助だった。

「・・・レギュラー入りとか生々しい事言うなよ」

土方さんは苦笑いを浮かべながら言った。
あ、俺ってレギュラーだよな、って呟いてんの聞こえてるから。

「つか、晋助いつからいたの?」

「さっき。何か土方が入ってくのが見えたからよォ」

・・・あのー、一応ここ敵陣だから。
捕まりたいのか、

「後ろから抱きつくな。む、胸に手当たるんだよ、変態」

セクハラで。

「・・・ねぇモンに当たるかよ」

———晋助、今何て言った?

「斬るぞ、ド変態テロリストォォ!!」



———○月△日 晴れ

万事屋にいてもおちおち昼寝もしてらんねーから、桃の膝の上で寝てた。
そりゃあ、気持ちよく寝てたさ。
なのに、うるさいんだけど。
目を開けてみると、———



その時、銀時の目が開いた。

「・・・た、高杉っ!?」

銀時は何か驚きすぎだろってぐらい驚いてる。
そりゃ、二人っきりだったのに目覚ましたら4人になってるんだもんな。

「な、何でテメーらが・・・せっかくの俺の和みタイムがァァ」

あれ?充電タイムじゃなかったっけ?

「いーんだよ、そんな事ァ。じゃあ俺寝るからさァ、ちょっと静かにしてもらえない?」

そういって銀時は、再びあたしの膝で瞼を閉じた。
・・・すると、飛び上がった人影がその上に重なった。

「旦那ァ!桃の膝の上で寝んなァ、俺でさァ!!」

そ、総悟っ!?
総悟が振り下ろした刀が銀時の真横に突き刺さる。
あたしにも当たりそうだったんだけどー・・・。

「・・・お、沖田君ー?何してんのー・・・?」

一気に目が覚めたらしい銀時の顔が、相当引きつっている。
あ、ちなみにあたしの顔も。・・・だと思う。

「———俺、考えたんでさァ」

唐突に総悟が口を開いた。

「何を考えたんだ?」

土方さんが返す。

「いつまでも桃を取り合ってても進歩がありやせん。・・・だから、」




「「「「だから?」」」」






「桃争奪戦を開幕しまさァ!!」



———・・・は!?