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【第二十四訓：好きって言いすぎると、アレ？ホントなの？嘘じゃね？みたいになるから気をつけろ】


ザキがあたしを———・・・！？

いやぁ、ナイナイ。それは流石にナイって！
だって、今そういう系の事でこんなめんどくさいことになってるんだぞ？
だって、おいしい逆ハー設定をめんどくせぇと思ってる主人公に、元から多い逆ハーメンバーをさらに増やさないだろ。

え、何で、嘘、えぇぇぇ！？
やべ、もうなにがなんだか・・・。
思考回路がストップしたあたしとザキの間には沈黙が流れていた。
確かに、今目の前で赤くなっているザキを可愛いとは思う。
・・・でも、そういう好きとは違うと思うんだ。
ていうか、あたしホントこういうの疎いしなァ・・・。
正直、好きとかよくわかんないんだよなァ。

その時、放送とかでよく聞くピーンポーンパーンポーン♪な電子音が屯所を占めた。

・・・な、何だ？

「桃ー、高杉ー、旦那ー、あ、めんどくせぇな・・・って事で以下略ー」

あ、土方さん以下略で済まされた。

「桃争奪戦閉幕まで、あと5分でさァ。みんな休んでてくだせぇよ？俺がその間に桃を見つけるんでねィ。って事で、桃は俺の部屋に来なせェ。以上でさァ。放送は真選組黒蝶隊隊長、土萌桃の彼氏、真選組一番隊隊長、沖田総悟でしたー」












———いや、彼氏ちゃうし。
ホント暴走しっぱなしだな、今回の総悟。
・・・そんなに土方さんに負けたくないのかよ。全く、負けず嫌いだなァ。

———いまいち総悟君の負けたくない理由が分かっていない桃ちゃんでしたとさ☆
・・・これ、見つけたところで桃の彼氏になるのって無理じゃね？