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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.176 )
- 日時: 2010/03/25 19:53
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: aq6f.nuq)
- 参照: http://id45.fm-p.jp/347/yuu0626/
【第二十六訓:言葉ってある意味最強の凶器】
「———桃、みーつけた」
あたしの視界に写った、その声の主は妖しく笑みを浮かべた。
「———銀時」
やっぱりか・・・なんとなく予想は出来てましたよ。
原作の主人公だし?いくら出番少なくてもコレ、銀時篇だし?
「桃、刺さるんだけど。心に」
あー・・・あと1分かぁー・・・。
「あ、そこナチュラルにシカトなんだ」
さっさと終わらせたいんだけどな。
っていうか、何でこんな事しなきゃなんないんだよ。
銀時は呆れたように溜め息をつく。
「お前まだ分かってなかったのかよ・・・。相変わらず鈍感だよな」
な、何よ。失礼な。
すると銀時はあたしの背中を壁に押し付けた。
あたしがどこうとすると、あたしの顔の横に銀時の手が伸びてきて、逃げられなくなってしまう。
しかも、真っ直ぐ見つめてくる銀時から、目が逸らせなくて。
「———お前がさっさと一人に決めねぇからだろうが。お前が決めればこんな事にはならねぇんだよ」
決めるって・・・無理だよ。
そんな簡単には選べない———・・・。
「・・・じゃあさ」
銀時が俯いた。
「———俺じゃ、ダメか?」
銀時の眼があたしを見据える。
———その眼は、死んでいなかった。
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