二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.231 )
日時: 2010/03/28 21:39
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: 1j9Ea2l5)
参照: http://id45.fm-p.jp/data/347/yuu0626/pri/48.jpg

【第三十一訓:大切なものはちゃんとした場所に】



「・・・何だよ。証拠の一つも残って無いじゃんかー・・・」

あたしは溜め息をついた。
事件現場にはもう既に証拠の一つも残っていなかったのだ。
これじゃあ調査のしようがないじゃんかよ。

「いやぁ、これは調査が大変ですねぇ・・・」

裄も肩を落としている。
あー・・・もう、めんどくさいったらありゃしねぇよ。

その時、あたしは地面に何かが落ちているのに気づいた。

「ねぇ、裄。コレって証拠にならないかな?」

あたしは裄に、金属のようなもので出来た長方形の何かを渡す。
すると、裄の顔色が変わった。

「こ、これ・・・僕のです・・・っ!———すみません、今日は帰らせてもらいます」

そう言って裄は屯所のほうへと走っていった。

「どうしたんだろ・・・裄」

何か無きゃいいけど、と付け足した。

————————————————————————

どれぐらい走っただろう・・・。
僕は足を止めて、ポケットからさっきの金属を出した。

何で・・・こんなものがあったのかが分からない。


———・・・いや、理由は分かってる、か。



僕は念の為、と刀に手をかけた。


「・・・そんな所に隠れてても分かるってば。いい加減出てきなよ、蒼城さん———・・・いや、この気配は」



















「姫愛———・・・かな?」