二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.259 )
日時: 2010/03/31 12:44
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: Dscjh0AU)
参照: http://id45.fm-p.jp/data/347/yuu0626/pri/48.jpg

【第三十四訓:その姫、アニオタにつき】



「隊長——————!!!」

僕の目の前で隊長は紅く染まって崩れ落ちた。
見る限り、意識は無いようだ。

「———さて、邪魔者も消した。後は裄、お前が私達の元に戻ってくるだけだ」

姫愛は冷たい視線を僕に向ける。
私達の元に戻って、って・・・また死神生活に逆戻りか・・・。
せっかく隊長や局長が救ってくれたのに———。

「———1年前にも言ったはずだ。僕は死神として生きるつもりは無い」

僕は姫愛を睨み付けた。
すると姫愛は肩にかけたケースに手をかけた。
・・・確か、あのケースは姫愛の武器のトロンボーンが入っていたような。
ったく、楽器でどうやって戦うんだか。

「嫌だというなら———死神の本職をお前の所の局長とやらで全うさせてもらおうかな」

そういって姫愛は歩き始めたが「あ」と呟くと足を止めた。

「姫愛?」

「そういえば蒼城はどこだ?」

あ〜・・・そういえば第三十二訓で言ってたよね。
っつーことでフラッシュバーックっ!

         ☆

一度外すとは———裄、死神の勘が鈍ったか?」

裄の目の前に現れたのは、漆黒の髪を風に靡かせる少女、姫愛だった。

「・・・そうかもね。もう僕には死神として生きるつもりは無いしさ。・・・だから、」

裄はあの金属を取り出す。

「こんなのもいらないよな?」

裄は思いっきり力を入れ、金属を二つに折った。
そして足で踏みつける。

「それが無いと困るのだが。私が蒼城に怒られる」

そして姫愛は無表情ながら、フッと笑った。
風がやけに冷たい。

「———・・・なァ、蒼城よ」

「・・・!!」

         ☆

「確かに言ったのだが・・・蒼城の姿が見当たらん」

姫愛がそう呟くと、姫愛のときと同じように木の上から影が、

「痛っっ・・・」

落ちた。

「ダサっ!!蒼城さん、ダメじゃないですか。イメージ崩壊しちゃいますよ?」

「・・・僕だってわざとじゃないですよ」

あ、そうですか。
言い訳は良いので、何で出てこなかったか説明して下さいよ。

「あー・・・それは簡単じゃないですか。あなたたちが何か始めちゃったからでしょう?」

あ、すみません。

「そういえば、姫愛。もう少しでBLEACHの時間ですがどうしますか?」

それを聞いた姫愛の表情が変わる。

「本当か!?よし、瞬間移動で帰るとするか」

そう言って姫愛と短い出番ご苦労様でした!あ、でもまだ出番ありますよー、な蒼城さんは消えた。

あれー・・・?姫愛、瞬間移動って使っちゃいけないんじゃ・・・。

・・・その時、僕は隊長の存在を思い出した。