二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.272 )
- 日時: 2010/03/31 15:27
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: Dscjh0AU)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/index.html
【第三十五訓:その少女、薄い件につき】
「・・・その時、僕は隊長の存在を思い出した?何だよ。じゃあ今まで忘れてたって事!?ふざけんなぁっ!」
あたしの声が朝の屯所に響く。
裄は一瞬ビクっと震えた。
・・・なにが、忘れてただ。
あたし主人公なんだけど!!
「土萌さん、そんな大声出したらダメですよー。体中怪我だらけなんですから」
裄の言葉にあたしは自分の体を見た。
体に巻かれた包帯は所々赤くなっている。
・・・っていうか、あたしが怪我したの背中なんだよね。
男しか居ない真選組で女が手当てしたとは思えない。
「ねぇ・・・裄?あたしの手当てって誰がやったの?」
あたしが尋ねると、裄は一瞬の間を空けてから答えた。
「確か、沖田さんと土方さんが俺がやる!みたいに言い争いになって、万事屋の旦那が乱入してきて、高杉も乱入してきて・・・そこからこの前と同じルールで桃争奪戦第二回が行われたんです」
・・・あの変態どもめ・・・。
っていうか、桃争奪戦ってかくれんぼだったじゃんか。
あたし怪我してたんでしょ?かくれんぼなんて出来る状態じゃないじゃん。
「あ、それなら怪我してる状態でアリスと彩加が隠したんで」
・・・お前ら怪我人と隊長を何だと思ってるんだ。
「で?誰が勝ったわけ?」
「沖田さんです」
総悟かー・・・。いや、誰でも嫌だけどさ。
「まぁ、生きてたんだから良かったじゃないですか」
そりゃそうだけど・・・。
「そういえば、あの時の女は・・・」
その時、部屋の障子が開いた。
・・・というよりは、総悟と土方さん、銀時、高杉が我先に入ろうとするばかりに障子が外れた、と言ったほうが正しいのだけど。
「・・・な、何してんの?」
「「「「ジョ、ジョギング」」」」
それ原作で見たことあるから。
それ使うなら藁人形持って頭にろうそくでも付けとけ。
「っつーか、やっぱり階段から落ちたわけじゃねーみてぇだなァ」
は?晋助、何言ってんの?
すると裄があたしの耳に口を寄せる。
「斬られたというのは何だと思ったので、階段から落ちたという事にしたんです・・・」
む、無理ありすぎじゃね?
「どう見ても切り傷でさァ。一体、誰にやられたんでィ」
「仕返しなら付き合うぜ?」
あたしは裄を見る。
言ってもいいか分からないからさ。許可取らないとね。
裄が頷いたのを合図にあたしは口を開いた。