二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.278 )
日時: 2010/03/31 17:01
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: gB.RcQK6)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/index.html

【第三十六訓:その男達、一途につき】



「へぇー・・・、そいつを一発やっちゃえばいいわけかー」

まぁ、そういうことになるかな。

「しかもそいつが連続事件の犯人だって事は、捕まえれば一石二鳥ですぜィ」

総悟が指で手錠をくるくる回す。

「そういえばそいつの特徴は?」

高杉が口を開く。

「まず土萌さんを斬ったのは黒髪ロングの肩にトロンボーンのケースを背負った姫愛という女です」

そういえば、トロンボーンって何?

「金管楽器でスライド部分で音程を変える楽器です。部活での夕詠の担当楽器ですよ。夕詠のは低い音が出やすいバストロンボーンですけどね」

ふーん・・・今夕詠の部屋にある楽器のことか。

「ちなみに主犯格は姫愛ではなく、蒼城という男です。謎だらけで僕も詳しい事は分からないので、これ以上教える事はできませんが・・・。その二人のほかにも3人いるので、僕達だけでは無理かと・・・」

裄が俯いていった。

「どうしてだ?」

土方さんが裄を見る。

「その5人は・・・というか僕も属してたんですけど、組織の名前を『紅蓮隊』と言います。僕を含めて全員、元夜兎族です。死神の中でも最強の部類に分けられるような人たちなんです。とても太刀打ちできる相手じゃ・・・」

裄って夜兎だったんだ。確かに色も白いかも・・・。

「夜兎か・・・面白くなりそうじゃねぇか」

晋助が笑みを浮かべて立ち上がる。

「オイ、何ぼさっとしてんだ。チンピラ警察24時だろうが」

「うっせーな、変態テロリスト。しょっぴくぞ」

土方さんも立ち上がる。

「そうでさァ。何で生きてるんですかィ、土方さん。殺しますぜィ?」

総悟は妖しいっつーか黒い笑み?を土方さんに向けた。

「なんでだよ!」

「ホラ、多串君もそんなに怒るなよー?」

銀時は土方さんの頭に手を置いた。
もちろん一瞬で払いのけられたけども。

「———行くぞ、桃」

あたしは頷いて立ち上がった。