二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.290 )
日時: 2010/04/02 12:59
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: P4ybYhOB)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs2/index.cgi?mode

【第三十七訓:その敵達、夜兎族につき】



「そういえば、裄。敵の居る場所とか知ってんの?」

暗い夜道を歩きながらあたしは尋ねる。

「あぁ、それなら分かりますよ。なんか隊服に付箋みたいなのが付いていて、場所が書いてあったんです」

えらい親切だな・・・。
ホントに敵なのかよ。

「じゃあ、その場所はどこなんでィ?」

総悟が風船ガムを膨らましながら尋ねた。
すると裄はポケットから紙を取り出した。

「吉原桃源郷です」

吉原桃源郷って・・・あの夜王鳳仙の?
裄は首を横に振る。

「いいえ、今は春雨第七師団の団長、神威が支配しています」

神威・・・か。

「あっ!発見〜っ!やっぱり巽って天才♪」

「うっせーぞ、巽。そんな大声で騒いだら尾行してんのばれるだろーが!」

あの〜・・・お二方共聞こえてますよー。
するとどこからとも無く二つの影が現れた。

「・・・よ、よォ、真選組ご一行さん」

黒髪の黒コートの男が言った。
銀時はあたしの耳に口を寄せる。

「あの人絶対焦ってるよな。っつーか俺、万事屋なんだけど」

うん。めっちゃ焦ってる。
そんな事言ったら晋助だって鬼兵隊じゃん。

「俺、鬼兵隊なんだけど」

晋助が挙手発言する。
え、何?ここ、3Zの教室だったの?

「あ、すまなかったな。じゃあ、やり直すとするか。巽、いったん戻るぞ」

あ、やり直すんだ。

「やり直すのはいいけど、台詞はぜーんぶ巽が言うから!くっそーっ!アビばっかり目立ちやがって〜っ!!」

そういって、巽という小柄な女の子はアビという男に殴りかかった。
それを気にする様子もなく、アビが何かブツブツ言うと、二人の姿は消えた。

「何、コレってここに残ってないといけないパターンなワケ?」

「そうじゃねぇの?」

土方さんが言った。
すると銀時が、あ、と呟く。

「どうしたの?銀時」

「俺、万事屋ですって言うの忘れた」

・・・やり直し3回目決定!?(んなワケないです)