二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.330 )
日時: 2010/04/06 15:33
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: p17IpJNR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

【第四十一訓:その少女、関西弁の使い手につき】



「・・・それはあたしの台詞だっつーの・・・バカ」

あたしは近くにあった壁に、晋助をもたれさせた。
そして鞘に左手をかけ、親指で鍔を押す。
すると、後ろで晋助が立ち上がろうとするのが分かった。

「———・・・俺が戦う、とか言うなよ?姫を護るのが王子の役目って言ったよな?」

「・・・それがどうした」

「じゃあ、王子を姫が護っちゃダメなのかよ」

「そんな口の悪い姫がいるかよ。つーか、俺が行くから桃は座って見学でもしてろよな」

あたしは鞘から刀を抜いて、晋助に向けた。

「嫌だ。怪我人は怪我人らしくおとなしくしてりょ・・・あ、噛んじゃった」

・・・うっわ、はずっ!!めがっさ、はずっ!!

めっちゃカッコつけたくせに、噛むとか最悪やっ!!・・・あ、関西弁なってもうた。
こんな一回出てきただけの設定、忘れられてる思っててんけどなァ。

っていうか焦ったりすると関西弁になります、なんて>>1に書いてへんし。
ん?・・・あ、あれ?晋助笑い堪えとらん?ちょぉ、待って、晋助って笑い堪えるタイプやったか!?
・・・あ、気ィ使ってくれたんか。そうですか。

・・・なんか優しくされると、悲しくなってくる。

「・・・と、とにかく私が行くんやから、晋助は余計な事せんといてや!!」

あたしは結構忘れられてたアビの方を向く。
志筑さん、ごめんなさい。

「さて・・・アビ、女やからって手加減したらアカンで?力の差がありすぎると、つまらへんやろ?」

あたしは口元に笑みを浮かべる。
すると、アビも笑みを浮かべた。

「それは、大丈夫だぜ?俺は本気出さなくても、お前よりは強いからな」

うわ〜、めっちゃムカつくんやけど。

「もし、ここで俺に負けるようなら、蒼城や隊長どころか姫愛にすら勝てねぇぞ」

・・・た、隊長!?
それって蒼城じゃないんや。

「蒼城は紅蓮隊の総督。ちなみに姫愛は副隊長。総督と副隊長の間に、隊長がいんだよ」

へー。

「リアクション、薄・・・」

「・・・だって、興味ないんやもん」

「え?聞いたよね?俺に聞いてきたよね!?」

「あー!もう!さっきから煩いねん、ホンマ!」

あたしは駆け出す。

「———さっき、言うたやん」

その手に握った刀は斜めに振り下ろされる。
すると、その後から紅い道ができた。











「———弱いヤツに興味ない、って」