二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.392 )
日時: 2010/04/17 23:27
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: NjXpoRP/)

【第四十七訓:その男、副長につき】



「だったら、」

土方は姫愛に向かって走り、刀を振り上げた。



「———俺が片付けといてやらァ」



刀のぶつかり合う音がして、一本の刀の刃の一部が折れて地面に刺さった。

「く・・・っ」

折れたのは姫愛の刀だった。

「散々大口叩いてみてぇだが」

土方はその隙を突く。

「これで終わりだ」

姫愛は、その刀で左胸を紅く染め、地面に倒れた。

「うぁ・・・っ」

その姫愛を見下ろして土方は、

「そんな脆い刀で今まで良く戦えてたもんだな。思ったより紅蓮隊って強くねぇのかよ、つまらねぇな」

「・・・お前が勝てたのは、あくまでもまぐれだ。私に勝てても蒼城きょ———」

弾けるような音と共に、姫愛の口は動かなくなった。
すると、後ろの方から何かが落ちる音がした。
土方が振り返ると、巽と友里音も姫愛と同じように地面に横たわっていた。

「一体何が———!!」

土方が音のした方を見ると銃のようなものを持った人物が2人。
その人物が視界に映った、その時。

見覚えのある顔が4つ。

「よォ、大串くん、沖田君。久々に銀さん登場だぞコノヤロー!」

「相変わらずシケた面してんなァ。桃に嫌われるぜ?」

「あ、えっと、アレです。す、SKETDANCEですっ!」

「違うってば、裄。助っ人だっつの、助っ人。あれ?助太刀だっけな?まぁいいや。と、とにかく、しょうがないから助っ人に来てあげたんだぞ?別にお前のためじゃないんだからなっ!」

いきなり出てきたのは、最近で番がなくてへこんでた、銀時と高杉、裄、桃だった。
そんな4人をナチュラルに無視して土方は銃を持った2人の人物を見た。

「「「「・・・ひ、ひどくね?」」」」

「テメェら、紅蓮隊の奴らか。仲間を撃つたァ、どういう神経してんだ?」

土方の言葉にその人物は笑う。

「弱者は消す、が僕達のルールなんですよ。それに僕の情報を流しそうだったんで、物理的に口を利けなくしてやろうと思いましてね。姫愛達には悪いですけど、仕方無いんですよ」

その人物は笑みを浮かべた。