二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】オリキャラ募集中! ( No.463 )
- 日時: 2010/04/28 22:20
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: P4ybYhOB)
【第五十四訓:大切なもの程すぐ傍にある】
あ、ちなみに土方篇スタートです。
一話完結5話やるって話は?っていうツッコミは無しの方向で。
某日———万事屋銀ちゃん。
あたしは銀時の着物を羽織り、部屋の中の椅子に銀時と並んで座っていた。
そして、その向かい側の椅子には黒髪と白髪の少女があたしの前に座っている。
あれ?桃って真選組じゃなかったっけ?と思った人。
そうです。そうなんだけど、今回は違うんです。
今回は、万事屋銀ちゃんアルバイト・土萌桃としてお送りいたします。
では、軽く振り返ってみましょう。
「あー・・・暇。全っ然、依頼なんて来ないじゃんか。何?万事屋ってこんなに暇なの?あー・・・暇」
あたしは、いつも銀時が座っている椅子に銀時の着物を羽織って座っている。
真選組にいても暇だし、お金も無いしで万事屋でアルバイトする事になったんだけど、暇。
何でこう、行くところ全部暇なの!?
もっと万事屋って依頼くるのかと思ってたっ!
「い、いつもは来るんだよ!桃が疫病神なんじゃねぇの?」
「誰が疫病神だって?・・・銀時。明日の朝、喉に刀突き立ってたらごめん」
一瞬引きつったような笑みを浮かべた銀時は、お客用の椅子にジャンプ片手に寝転がっている。
てか、さっきから言ってるじゃんか。
あたしは今日は『桃さん』なんです。銀さん的なノリで桃さんなんです。
「あ、そうですかー」
ったく、あまりにもお金なくて暇じゃなかったら、こんな所でバイトなんてしないのにさっ。
銀時の薄いリアクションにイラっとしていると、万事屋の電話が鳴った。
「はーい、万事屋でーす」
銀時がやる気の無い声で電話に出た。
はぁ・・・せっかくの依頼かもしれないんだから、もっとちゃんとやりなよねっ!
「あ、ハイ。そーですかー。んじゃ、お待ちしてまーす」
どうやら依頼が舞い込んだらしい。
やっと暇が解消されるよ。
・・・と、まぁ、こんな感じで依頼が舞い込んできたわけなんです・・・が、
「何でアンタらがいんのよ?」
あたし、この二人見た事あるんだけど。
つーか、あたしの部下なんだけど。
「・・・隊長は馬鹿か?ここに来ているのじゃから依頼があって来たに決まっているじゃろう・・・」
そう淡々と話したのは、黒髪を肩で綺麗に切りそろえて頭に白い椿の髪飾りを付けた少女、椿だ。
「あっ!今、椿、桃ちゃん侮辱したよねぇ?次言ったら殺しちゃうよっ?」
椿に続いて口を開いたのは、狐の耳と尻尾が生えた白髪のロングヘアの少女、狐。
ちなみに二人とも、黒蝶隊隊士です。
ホント、何してんの?
・・・あ、依頼か。
「・・・それで?依頼は何なワケ?」
あたしは足を組む。
無意識にやってしまっている、あたしの癖の一つだ。
その直後、万事屋は驚愕する。
「依頼内容は、」
「土方十四郎の———排除じゃ」
椿はいつもと変わらない淡々とした口調で、そう告げた。