二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.53 )
日時: 2010/03/14 22:06
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: 7TIkZQxU)
参照: http://id45.fm-p.jp/347/yuu0626/

【第十一訓:遠くから、】



お互いに妖しく笑みを浮かべた。
雲が晴れて再び月が顔を出す。

「・・・今日は土方と沖田と一緒じゃねぇのか?」

何言ってんだよ。アンタが引き離せって命令したんでしょーが。
高杉は喉を鳴らすような声で笑った。

「クククっ・・・そりゃあ悪ィ事をしたなァ、土萌。・・・だが、3人だけで俺たち潰すつもりだったんだろ?随分とナメられたもんだなァ」

「ナメてなんかねーよ。あたしだって黒蝶隊の隊長だ。黒蝶隊の奴らを連れてこようと思ったさ。・・・でもアイツらもアンタと攘夷戦争戦った昔の同士だろ?過去に捕らわれたままの奴もいるかもしれねー。そんなんじゃ足手まといだからな」

あたしの言葉に高杉は再び笑った。

「・・・何だァ?じゃあ土萌は一人で俺の事をパクれるってか?」

そういう事になるなァ・・・話の流れ的に。

「・・・じゃあ、パクっちゃおうかなァ、高杉くん」

あたしは手錠を人差し指でクルクルと回しながら、微笑を浮かべた。

「悪ィがそう簡単に捕まるわけにはいかないんでなァ。・・・こっちも手段は選ばねェ」

高杉はあたしの肩に手をかけた。
え、ちょ、待って。
・・・なんか顔近くね?つか絶対近いよねぇ!!

「———真選組黒蝶隊隊長、土萌桃。ちょっと拉致らせてもらうぜ」



















———・・・あ、そこ無視なんだ。