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【第五十八訓：アンパンアンパンってどんだけアンパンにこだわりあるんだよ！・・・くそっ！可愛いなチクショー！！】



「あー・・・暇。っていうか、一話完結の回ってこの台詞で始める決まりでもあんの！？」

「いや、ねぇだろ」

毎度のようにお決まりの台詞を呟く、あたし。
そしてツッコのは晋助だ。

「でも、今日はあらかじめ作者がやって欲しい事を書いた紙があるんですよ」

あ、新八君。珍しいじゃん、一人なんて。

「銀さんも神楽ちゃんも寝てたんで・・・」

今、お昼過ぎなんだけど。どんだけ寝てんだよ。
・・・で、今日はこのメンバー3人だけなワケ？

「俺もいるぞ」

そう声がした方にはヅラが。

「ヅラじゃない桂だ」

あー、ハイハイ。分かってますって。・・・しつこいんだよコノヤロー。
今回はこの4人って事か。
で、何すればいいの？

「えっと・・・『しりとり』です」

・・・ア、アバウトだ。
しりとりってしりとりしてるだけの回なの、コレ！？
いつもつまんないこの小説が、さらにつまんなくなるだろーがァァァ！！！

「まぁいいではないか。とりあえず始めよう。ここは無難に『しりとり』の『し』の『shi』の『S』の『え』からいこう」

どんだけ回りくどいんだよ！！最初から『え』って言えばいいじゃんか！行を無駄に使うなァァ！！

「えか・・・『鉛筆』」

最初は晋助かららしく晋助が、まともな単語を口にした。

「『・・・の芯って折れると心まで折れる気がする』」

な、長ェェェェ！！！
なんで鉛筆で終わらせないんだよ！つか、それで心が折れるって何？どんだけメンタル弱いの！？

「では次は俺だな。『る』だろう？・・・『ルン●ッパはハ●ブレロの進化形なんだよ☆』」

・・・な、何でポケ●ンなんだァァァ！！！
何でいい大人がしりとりにポ●モン持ち出してくるんだよ！！
あ、次新八君だぞ。

「もう僕ですか！？え、えっと・・・『なんだよ』の『よ』からですよね？」

新八君がヅラに訊いた。

「ちがうぞ、新八君。『なんだよ☆』の『☆』からだ」

「「絶対ェ無理だろうがァァァ！！」」

あたしと新八君は見事なコンビネーションでヅラにアッパーカットを繰りだした。
記号から始めるしりとりなんて聞いたことねぇよ！！

「☆・・・『☆のあき』！！いい感じにモザイクもかかりましたよ！」

そうだね、☆ほしのあきってあたし思いつかなかったよ。

「桃さん、モザイクずれてるから！」

・・・ま、まじでか。
っていうか、次あたしだよね。

「『気になったり、気にならなかったりするこの話の続きは次の話で』！！」

「なんでだよ！！っていうかマジで次の回に引っ張るんだ」