二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】600コメ記念絵UP! ( No.616 )
日時: 2010/05/23 13:21
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: dD1ACbVH)
参照: http://id27.fm-p.jp/227/yuu0812/

【第七十一訓:とある倉庫での敵キャラ座談会。】



———第一倉庫。

「狂夜」

神夜はソファーに腰かけている彼に声をかけた。
蒼城は軽く神夜の方を向いた。

「海斗たち、もう向かわせちゃったの?相手は“あの”桃なんだよ?昔の神威でさえ負けかけたんだ。今は何年も経ってるから、何倍もの強さになってるんじゃないの?」

蒼城はフッと笑う。

「桃と当たっちゃった奴は———死ぬよ」

神夜も笑う。

「———大丈夫だって」

ふと、声のした方に目をやると、

「なんだ、七桜ちゃんか」

「ちゃんじゃないんだけど。七桜くんなんだけど」

でも、女みたいな顔をしてるんやから、間違えても文句言えないんや・・・と蒼城は密かに思いながら、含み笑いをしていた。

「狂さん、絶対笑ってるよね」

「でも、ホント女みたいな顔してるよね。・・・あ、何か真選組の女隊長に似てない?」

確かに、と思って蒼城は七桜の顔を見た。
うん、そっくりやわ。
大きな、どっちかって言うたらつっとる蒼い目。サラサラの茶色の髪。
そないに高くはない身長。どこをとっても桃にそっくりや。

「そういえば、狂さん。俺、報告があってきたんですけど」

なんや?
俺は七桜の方を向いた。

「桃達、ここに着いちゃったんだけど」

ホンマか。
やっぱり、ただの人間ぐらいしか騙されへんのか。
しょせんは四体族の幻術言う事か。

「え?ここって幻術でできてたの?」

え?知らんかったん?
あ、でも銀時たちには効かへんで?
俺が昔、幻術でイタズラしまくってたら効かへんくなってもうた。

「・・・狂さん、アンタ何してんだ」

そういえば、今は誰が銀時達と戦ってるん?

「詠ちゃんじゃなかったっけ?あの子も桃ほどではないけど強いから、時間稼ぎ程度にはなるんじゃないかな」

詠か・・・。
まぁ大丈夫やな。

「ほな、俺らも行こか。流石に桃には俺達でかからんと勝てへんやろうしなァ」

3人の敵達は笑った。
蒼城はよく笑う。それは顔のせいで笑っているように見えているのか、本当に笑っているのかは分からない。
だが、過去一回だけ笑いすぎで顎が外れた蒼城を笑いすぎた桃の顎も外れたのは、桃と蒼城だけの秘密だ。