二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】桃最大の秘密が遂に!? ( No.649 )
日時: 2010/05/27 23:08
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: J3j8HjC2)
参照: http://id27.fm-p.jp/227/yuu0812/

【第七十四訓:何か、この小説歴史の授業みたいなところがあるんだけど・・・何で小説でまで勉強しなきゃなんないんだァ!っていうか、幕末の話なのに明治の偉人出すってどうなのよ?もう、こうなったらいっちゃう?奥州の独眼竜とかいっちゃう?風林火山とかいっちゃう?綾小路きみ●ろとかいっちゃう?ってソレ現代じゃん!!・・・すんません、調子に乗りました】



とりあえずは———、

あたしは詠に斬りかかった。

「仲間を守れるような・・・そんな風になりたいかな」

詠は紅に染まりながら地面に崩れた。
・・・あ、よく見たらアンタ、

「朱華じゃん」

その金髪、腕の包帯、綺麗な顔は朱華そのものだった。
・・・へぇ、最初から敵だったってワケか。

「・・・私の役目は、お前と七桜を接触させる事。そう七桜から言われている・・・うっ!!」

そこで朱華の言葉は止まった。
上を見ると、あたしたちの方に傘の先を向けた人物が笑顔を向けていた。

「———・・・余計な事言っちゃうと、殺しちゃうぞ」

「もう、死んでるんじゃない?」

神威!?・・・と神夜。

「え、俺ついでみたいな感じなの?」

当たり前じゃん。アンタなんて所詮、神威のおこぼれなんだからさぁ。

「そうそう。神夜なんて所詮、ぼんやりとしたキャラ設定のまま書かれたキャラなんだからさ」

神威まで、その扱いなのか。
・・・まぁ、いいけど。

「いや、よくないからね!?」

うっさいんだよ。超脇役のクセに。

「せめて超とってくれないかな!!」

だから煩いって言ってんだろ!?
マジで殺すぞコノヤロー。

「ホラ、やめときなよ神夜。桃と戦ったら負ける事ぐらい分かるだろ?」

神威が神夜を止める。

「それに、もう戦いだって終わるんじゃないかな?」






———倉庫街某所。

「辞世の句、だっけ?・・・は詠み終わった?———じゃ、」

椿鬼は非情に笑う。
ムカつく。でも反撃する体力さえも残っていない。

・・・土萌さん、私黒蝶隊で、

「———バイバイ」

アンタが隊長で、よかった———・・・。

その刹那、視界が紅く染まった。


「・・・っ!?」

私の目の前には、紅を纏った銀色の光。
そして、

「銀時に呼ばれて来てみれば・・・何か大変な事になってるみたいだな」

そう言って刀についた血を払い、鞘に閉まう男。
・・・あれ?男?でも、その割には顔が可愛いような。
でも服は男物だしな。私、目がおかしくなったのか?

「俺は男だ!お前らの隊長から聞いたことないか?俺の名は、板垣進助。まぁ、別の名前で聞いているかもしれないけどな」

あ、アンタが土萌さんの言ってたガッキーか。
思ってたよりも可愛い顔してたから、びっくりしたよ。

「あの、ムカつくんだが・・・まぁ、いい。取り敢えず、暫くは動けないようにはしておいた。・・・殺すのは性に合わないんでな」

土萌さんから聞いてた通り、平和主義なんだな。
そういえば土萌さんは何処に!?

「今から向かう。その途中で銀時たちと合流する予定だ」

ふーん・・・じゃあ、早く行かないと。
土萌さんがやらちゃったら、黒蝶隊困るんだから!

「桃はそう簡単にやられないと思うけどなぁ・・・」

ガッキーは苦笑いした。




———別の倉庫街某所。

「ぐ・・・っ!!」

あまりの痛みに痛みのする所を見ると、刀が刺さっていた。
あたし、せっかく総悟に護ってもらったのに・・・結局ダメか。
あたし———ここで死んじゃうんだ。
だったら、彩加にもう一回会いたいな。

いっつもボケるあたしに、冷たいながらもツッコんでくれる、彩加。
剣術が上手くて強い、彩加。
何だかんだ言っても優しい、彩加。

「・・・あたし、彩加のこと———」

大好きだった。





———・・・ありがとう。


「何、死んだ気でいんだよコラァァァ!!」

その怒号と共にあたしの体に、闇の血が飛ぶ。
一体、誰が・・・?
総悟は地面に倒れてるし、土方さんもいつの間にか倒れている。
じゃあ、それ以外の誰か・・・ってことになるわよね。
それ以外の誰か?そんなのいないはずだけど・・・。

「俺だ。ちょっと辰馬に頼まれて来たらよォ、何か面倒な事になってるみてーだな・・・あーたりィー」

じゃあ、来なきゃいいじゃない。
っつーか、その前に訊きたい事があるんだけど。

「アンタ誰?」

初対面なのに『俺だ』で誰が分かるかァァァ!!
アホよね?コイツ絶対アホよね!?

「あれ?言ってなかったか?・・・俺は伊藤博哉だ。板垣と同じく幕府に勤めてる。何で攘夷浪士と手ェ結んでるかなんて聞くなよ?面倒だから」

伊藤と名乗る男は持っていた葉巻を銜えて、紫煙を吐き出す。
なんか、格好つけてるんだけど。なんかムカつくんだけど。
あ、ちなみに本物の伊藤さんは板垣さんと同じく政府勤めだからね。
しかも、初代内閣総理大臣よ。その後3回も総理大臣をやってるらしいわ。凄いわよね!

すると伊藤は、

「さて、そろそろ本気出していくかー。俺がコイツら潰してやる・・・よっ!!」

言葉と共に、回し蹴りを繰り出すのだった。