二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】四体族篇完結! ( No.694 )
日時: 2010/06/05 18:33
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: 9UBkiEuR)
参照: http://id27.fm-p.jp/227/yuu0812/

【第八十五訓:ラップじゃない カツラップだYO!】



———朝。

あたしは欠伸を一つして、ヅラを起こしに行った。
え?ガッキー?あの子はもうちょっとだけ寝かせてあげようかなーと。

「ヅラーおき・・・」

そんなあたしの目に映ったのは、

「やるなら今しかねーZURA やるなら今しかねーZURA 攘夷がJOY! JOYが攘夷!ふざけたYOUに俺が天誅!」

斜めに被ったZ印の帽子、パーカーのついた服に、ダボダボのズボン。
・・・ラップ?

「ラップじゃない カツラップだYO!」

あたしはそんなヅラをスルーして、ガッキーを起こす。
ちょっとあたしだけじゃ解決できないっつーの。

「桃ちゃん、どうしたんだ?」

その台詞はあたしではなく、ヅラにかけるのが適切だと思うんだけど。
すると、ガッキーはヅラの方を見た。

「・・・感染してしまったみたいだな」

ガッキーが深刻な顔で呟いた。
感染って何に!?

「多分、銀時のところに行けば分かると思う」

何で、そこで銀時が!?
・・・じゃ、とりあえず行ってくる!
あたしは猛ダッシュで万事屋に向かった。



「銀時、いるか!!」

あたしは万事屋の玄関を開けた。
すると、はーいと新八君の声が聞こえた。

「すみません、桃さん。お待たせしました」

そう言いながら出てきた新八君の格好は・・・

「し、新八君ー・・・?それどうしたんだー・・・?」

斜めに被ったS印の帽子、パーカーのついた服に、ダボダボのズボン。
どっかで見たことあるんですけどー・・・。

「新八君じゃない シムラップだYO!」

お前もかァァァァ!!
ちょ、銀時ィィィ!・・・もうこの際、神楽でもいいから!とにかく誰かァァァ!!
あたし一人で感染するの嫌だから!道連れにしてやるぞっ!!

「ギャーギャー煩いネ。人ん家の前で何やってるアルカ」

あ、神楽!
ちょっと助けてよーっ!新八君がシムラップにな・・・

「神楽じゃないネ カグラップだYO!」

あたしの目に映ったのはさっき見たっつーか現在進行形の斜めに被ったK印の帽子・・・以下省略。
神楽まで感染してんの!?
コレ、銀時ヤバいんじゃ・・・。

「銀時ィィィィィ!!!」

あたしは万事屋の中に向かって叫んだ。