二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】アンケート実施中! ( No.741 )
日時: 2010/06/19 06:17
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: Aw5kQYTw)
参照: http://koebu.com/live/ch64918

【第八十六訓:長いと結局覚えてもらえない】



前回までのあらすじ☆
【担当:柊杏奈】

・・・え?私が担当なの?
わぁ・・・緊張してきたぁっ!
と、とりあえずあらすじ行くねっ!
桂さんのように攘夷を広めたいと考えていたガッキー。
そんなガッキーの前に現れた、吉原自警団『百華』の頭の月詠の妹、星詠。
その不敵な笑みの真意は———?
一方、かぶき町で蔓延するラップウイルス。
桂さん、新八君、神楽ちゃん、お妙さんが既に感染していた。
協力して、これ以上の感染を防ごうとする銀さんと土萌隊長。
そして二人は感染者には名前か名字の最後に『ら』がつくという事を発見する。
そこで『ゴリラップ』の可能性が示唆される局長のもとへ向かうのだった。



「オイ」

路地裏に年齢の割には高い男の声が響く。

「俺はこんなやり方・・・頼んでいない」

「———でも、」

それに返すのは女の割には低めの声。

「ぬしが広めたいと言ったんじゃろう?」

女———星詠は笑う。
その星詠の顔を男———板垣は一睨みする。

「だ、だが・・・!!」

そんな板垣の唇を星詠の人差し指が軽く押さえた。
星詠は妖しい笑みが消える。

「———黙れ。余計な事を言って人に聞かれたらどうするんじゃ」

その星詠の気迫に押されたのか、板垣は視線を逸らす。

「じゃあ、わっちは行くぞ。せいぜいばれない様にするんじゃな」

そう言って星詠は板垣の前から消えた。

「・・・全く、読めない奴だな」

板垣は一人、呟いた。



「近藤さん!無事ですかァァァァ!!!」

・・・ハイ!こちら、ゴリラップの感染が疑われている屯所内の近藤さんの自室前にいる土萌です、リングディンドン?

「こちら土萌の隣にいる坂田です、リングディンドン?」

隣に居るならトランシーバー要らないと思うんですが、リングディンドン?

「それもそうだな、リングディ・・・って、堂々と本誌パクるなァァァァ!!!」

この小説では珍しく、銀時がツッコんだ。
え?本誌のパクリ?そんなの知らないっつーの、リングディンドン?

「そのネタの事だァァ!堂々と本誌のパクリはまずいっつーの!」

はいはい、分かったよ。
でも大丈夫だぞ。洞爺湖の仙人出てきてないからさ。

「あ、もうソレ完璧に認めたよね!?もう今絶対に認めたよね!?」

もういいから、さっさと話進めようよ。
とりあえず、あたしが近藤さんの部屋入ってみるわ。

「おう、行ってみるか、リングディンドン?」

お前も使ってんじゃねぇかァァァァ!!!
・・・まぁ、あたしも気に入ってるから良しとしよう。

「いや、ダメだろ、リングディンドン?」

いや、お前もつかっちゃってるからね、リングディンドン?
・・・もうコレ、終わりが見えないからやめよっと。

じゃあ、行って来るぞーっ!

「行って来い!」

あたしは深呼吸を一つして、目の前の障子を開けた。

「近藤さん!!!」

まぁ、どうせ感染してるだろ。
半分諦めで部屋に入ったあたしの視界に入ったのは、いつもの近藤さん・・・じゃねぇや。
斜めに被ったG印の帽子、パー・・・以下省略。

「・・・こ、近藤さ〜ん?」

お決まりの台詞が返ってくるんでしょ?
近藤さんじゃないゴリラップだYO!って返ってくるんでしょ?
・・・もういいよ、面倒だからさー。

「近藤さんじゃない お妙さんのストーカーだって?ストーカーなんかじゃない愛の追跡者なゴリラップだYO!」

な、長ェェェェェェェ!!!
長いし予想と全く違う上に、意味わかんないから!!

「どうやらダメだったようだな」

後ろで銀時が苦笑いした。

「とりあえずゴリラは多串君にでも頼む?」

それもそうだな。土方さんに押し付けよう。
・・・というわけで、あたしと銀時は土方さんの部屋に向かうのだった。