ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

【第八十八訓；８って金運に関係する数字らしいよ】



「へぇーそうなんだー」

まぁ、あたしには縁のない数字って事かな。
・・・何か、自分で言ってて悲しくなってくるよ。

———・・・って、そんな話してる場合じゃないんだった。

「ホントだよなァ。何だよ、ヒジカタップってよォ」

銀時が土方さ・・・じゃねぇや。ヒジカタップを横目に溜め息を漏らした。
そうだよね。何で一人だけ変なウイルスに感染してんだよ。

「え？マヨの食いすぎじゃないの？」

んなワケあるか。
真顔で言うな。真顔で。

「お前が言ったんだろうがァァ！しかも何、その冷たいツッコミ！・・・傷つくんですけど」

・・・ったく、いちいちめんどくさいんだよ！！
あたしだってさ、ツッコむのが面倒になる時だってあるんだよ！！
いつでも新八君みたいにはなれねぇんだよ！！

「あっそーですかー」

な、なんだよ、銀時。

「桃がそういう態度とるなら俺もそうすっかんなー。超いじけてやるかんなー」

そう言って銀時は頬を膨らまして、そっぽを向いた。

「・・・子供かよ」

あたしは呟いた。
それと同時に、あたしの携帯が鳴った。
すると銀時は、

「着メロはあえて、ソレ？」

え？あぁ・・・これかぁ。
うん、あえての『黒執●』だけど、何か？
ちなみにメールの時のは『けい●ん!!』だぞ。

「あ、根っからのアニメ大好き人間なんですねー」

うん、悪い？
小●Dがカッコすぎると思うのだよ！
あ、でもヒ●Cも超イケメンボイスだよねっ！！
でも個人的には、BLE●CHの市丸さんとか薄●鬼の原田役の遊●さんがか【超長かったので、カットしましたby夕詠】

「って言うか、長っ！！それに、途中っつーか最初から夕詠の想いぶちまけただけだよね！？」

あ、電話掛かってきてたの忘れてたわ。

「シカトかよ」

俺はボソッと呟いた。
・・・あ、ここから俺目線なんで。

「もしもーし、真選組黒蝶隊隊長土萌で・・・」

電話に出た桃の声が止まる。
どうしたんだ？
すると、電話を切ったらしい桃がおもむろに靴を履き始めた。

「どこ行くんだ？」

桃は振り返らずに、

「———・・・べ、別に・・・大丈夫だから」

そう言って出て行ったのだった。