二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】アンケート実施中! ( No.847 )
日時: 2010/08/24 22:20
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: M1RDs2BR)
参照: http://id23.fm-p.jp/106/tomoemomo/

【第九十七訓:三度の飯より王様ゲーム】



「あくまで王様ゲームでィ」

総悟、コメに対して本編で返すのやめろ。

「・・・という事で、最終回を目前にしたこの回で何故か始まった『王様ゲーム』!さて、これは最終回までに終わるのでしょうか!!」

マイクを片手に司会を務めるのは久しぶりの登場なザキだ。
正直ウザイんだけど。

「だって副長が・・・!!」

そんなザキを土方さんが睨む。
まぁ、とりあえずゲームやろうよ。

「じゃあ土方さん、沖田隊長、土萌隊長、万事屋の旦那、桂、高杉の順番で引いて下さい」

ザキが言った順番は多分、役職順。
それにしても高杉はやっぱり最後なんだな。
高杉を横目で見てみると、拗ねたような表情をしていた。
別に可愛いな、って思ったなんてことはない。
あったとしても、ちょっとだから。

そんな感じであたしたちは順番に割り箸を引いていった。
ちなみにあたしは四番。
王様引いて恥ずかしい事させようと思ってたのにさっ。

「王様は誰だ?」

ヅラが皆を見回すと、手がスッと挙がる。
晋助だ。

「「「「死ね」」」」

四人全員がハモる。
今回は晋助が不憫だな。
とりあえず晋助、命令しなよ。

「おう、そうだな。じゃあ・・・」

晋助は考え込んでる。
どうせロクな事考えてないんだろ?
お前しょうもない事だったら、使った分の行と同じ数だけ一発ギャグやれよ。

「お前が王様か!!」

ほら、開業された文もカウントされてるんだぞ。
早く言わないとー。

「・・・じゃあ、桃とキ・・・」

・・・死ね。
あたしは呟くが、ついに四人は冷たい視線を送るだけになっている。
何で名指しなんだよ!やり直せよ。

「じゃあ一番は三回まわって『おかえりなさいませ、ご主人様っ♪』って言ってから『にゃん』って言え」

命令と同時に晋助は黒く笑う。
そして明らかに顔に青筋が浮かんでいる人物が一人。

「何で俺なんだよォォォォ!!!!」

その場の人間が一斉に高杉と同じ笑みを浮かべた。
そして、一番を引いてしまったかわいそうな人は・・・
土方さんだ。
よりによって土方さんだ。
だが、命令に背くことは反則なのでやらざるを得ない事に。
そしてついに、

「お、おかえりなさいませ、ご主人様・・・っ!!」

やたらと格好良く回ってから一言!!

「にゃ・・・にゃん」

言った直後、土方さんは座布団で顔を隠す。
あ、座布団って便利ですね。

「へっへっへ・・・」

隣から聞こえる黒笑いの主は、総悟だ。
手にはビデオカメラを持っている。

「旦那ァ、これニコニ●動画にうpしやしょう!!」

「おう、タイトルは『真選組副長が三回回って何かやったみたいです』でいいよな」

もううpでも何でもすればいいと思う。
ツッコむのも面倒だしさ。

「桃!?」

ハイハイ、テンポよく行こう!
この小説なんてテンポとノリと悪ふざけだけで出来てるんだから。
ほら、引いて引いてー。

「「「「「おらァァァァァァァ!!!」」」」」

凄まじい勢いで割り箸を引く五人。
・・・アホだろ。
こういうのはな、残りモンには福があるって言うだろ?
あたしが王様だァァァ!!

「ふっ、残念だったな桃。俺が王様だ」

そう言って割り箸を高く掲げるのはヅラだ。
ちなみにあたしは、また四番だぞ。
・・・晋助よりヒドい命令が来そうな予感がする。
てか、それしかしないんだが。

「俺は高杉とは違うぞ。なめてもらっては困る」

いや、日頃の行いからしてそうとしか思えないから。

「何だと?それでは、三番は『んまい棒のモノマネ』だ!!」

・・・い、意味分かんねェェェェェ!!!

んまい棒って最早モノマネするものじゃないだろ!!
やっぱりお前に期待しなくて正解だったわ。

「で、三番は誰なんだ?」

晋助が訊く。
すると一人だけ首を振らずに俯いている人物が。

おーい・・・銀時ー?
すると銀時は無言のまま割り箸を見つめる。
そして一旦、目を逸らしてから、また見つめる。

「万事屋、何回見てもお前は三番だぞー」

現実逃避しかけている銀時に、土方さんが釘を刺す。
そして銀時はいきなり立ち上がった。

「ぼ、僕はんまい棒だよ☆(銀時裏声)」

と大声で一言。
どうやら今のが『んまい棒のモノマネ』だったらしい。
銀時は土方さんの傍にあった座布団を奪った。
ホントに便利だな、ソレ。

ハイハイ、テンポだよ!テンポ!
次行くよー!引いてよー!









「・・・あの、俺って必要なんですか?」

皆が騒いでいる中、ザキは一人ボソッと呟いたのだった。