二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】アンケート実施中! ( No.855 )
- 日時: 2010/09/01 14:07
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: zc76bp3U)
- 参照: http://com.nicovideo.jp/community/co392193
【第九十八訓:考えてみると二足歩行って凄いよね】
さぁ、残り話数的に多分王様ゲーム篇は最後だぞー。
つかコレどうやって終わらせるんだよ。
「とりあえず最後の王様が話を締めやすい命令をすればいいのではないか?」
うーん・・・それはそうなんだけどさ。
じゃあヅラ、お前その命令考えられるのか?
言っておくけどあたしには無理だ。そんな才能はあたしにはない。
するとヅラも黙る。
「と、とりあえず引いてください!」
ザキがあたしたちの前に割り箸を突き出す。
———いいか?これは“王様ゲーム”だ。
だが、今回の場合は王様を引いた瞬間、最後を締めるに相応しい命令を考えなければならない。
つまり、本来の『当たり』であるべき“王様”は『はずれ』だ!!
何としても王様は避けなければ・・・。
あたしが周りを見回すと、皆も同じことを考えてるらしい。
眉間に皺がよっている。
そして覚悟を決めたあたしたちは各々、一つの割り箸を掴んだ。
「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
王様ゲームとは思えないような気迫で割り箸がザキの手から消えた。
あたしは手の中の割り箸を見た。
あたしの手に握られていたのは———
「お、王様だとォォォォ!?」
引いてしまった。
やってしまった。
「主人公ですからねィ。しっかりと締めねェと」
総悟が左の口角だけをあげて笑った。
ホンマ、腹立つわ。
・・・あ、あたし主人公ちゃうし。そういえば晋助が主人公やなかった?
「ポジション放棄しやがったァァァァ!!」
あ?何やて、ザキ?
あたしが言うとザキは「いえ・・・」と言って引っ込んだ。
とりあえず、晋助っ!ほら、これやるわ。
あたしは晋助に割り箸を渡した。
「おい、桃!ふざけん・・・あ、そういえば主人公って銀時じゃなかったか?」
と言って晋助も銀時に割り箸を渡した。
「高杉、テメー・・・!!ハイ、多串君」
銀時も土方さんに押し付けた。
土方さんは銀時を睨んで、
「オイ、桂。受けとらねェとしょっぴくぞ」
脅し文句を武器にヅラに割り箸を押し付けた。
流石、やる事がセコいです。
「貴様、やる事が卑怯だぞ!・・・沖田、受け取らないとしょっぴくぞ」
ヅラも同じ脅し文句で総悟に割り箸を渡した。
「桂、俺しょっぴかれる様な事ァ何もやってねェぜ?・・・ザキ、受け取れねェってんなら、」
総悟は割り箸片手にザキに詰め寄って、
「殺しやすぜィ?」
にっこりと笑うのだった。
その後、ザキの発した一言で王様ゲーム会場、もといあたしの部屋は騒然とするのだが、とても放送できたモンじゃないのでカットという事でお願いします。