二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 「鎌を持てない死神の話」 ボーカロイド小説 ( No.12 )
日時: 2010/03/11 20:00
名前: 紅 ◆F0G3xzx3D6 (ID: tVCgD/M1)

〜第5章〜

少年は広い部屋の中に、ポツンとあるベットに寝転んだ。

(なぜ戸惑う・・・
 どうぜ俺らがほっといても、彼女は死ぬ)

「鎌」は何も感じないように言ったが、少年は戸惑っていた。

彼女を生かすか、殺すか・・・

「ふぅ」

目をつぶり、大きくため息をつく。

なぜ少年は、己の名を少女に告げようとしたのか。

無意識だった。ただ、彼女の名を知りたいと、少年は思ったのだ。

そのまま眠りに堕ちたかったが、ふと少年の心に一つの言葉が産まれた。

「できるなら、貴女とともに星になりたい・・・」

無意識につぶやき、自分でその言葉に驚く。

少年のその言葉は、本当に心のそこからの言葉だった。