二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 「鎌を持てない死神の話」 ボーカロイド小説 ( No.26 )
日時: 2010/03/15 16:30
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

〜第10章〜


「ゴホっ、ゴホッ」

リンは、部屋で一人苦しんでいた。

さっきから咳が止まらないのだ。

「あれ、こんなはずはないのにな・・・
 あの子にあんな事言った罰かな・・・」

あの子とは死神の少年の事だ。

さっきは気が動転していた。

いきなり「死神なんだ。」と言われて拒絶してしまった。

「あの子は私なんかにいつも優しくしてくれてたのに・・・ゴホッゴホッ」

リンはそう呟いた。

今は屋敷に誰もいないのでリンが苦しんでいる事はわからないだろう。

「ゴホッ、ゴホッ」

でも、咳はひどくなるばかり。


「リン、大丈夫?? しっかりしてっ」

その時、あの少年が目の前に立って手を差し伸べていた。


〜第10章終了〜