二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 怪談レストラン  裏物語  オリジナル怪談募集 ( No.11 )
日時: 2010/03/11 16:20
名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)

戦いへ


正彦とゲッシュはここ3日間、ラックとバクスの家の机と椅子で埋まっている部屋で過ごしていた。風呂に入る時とトイレに行く以外、この部屋で1日を過ごしている。
しかし、今日だけは違った。
朝になり、正彦が起きると、ラックとバクス、ポスティが忙しく家中を行き来していた。ゲッシュはまだ寝ていた。
正彦がイマイチ状況が把握できないでいると、ラックがあのラックとバクスの祖先が記した日記を持ちながら正彦に話しかけた。



ラック「よぉ。おはよう」
正彦「騒々しいな。何かあったか?」
ラック「今出かける準備をしているんだよ」



すると、出かけると聞いてゲッシュがいきなりガバッと起き出した。



ゲッシュ「出かける?ふぅ、やっとここから出られるな。食事は上手かったけど、ずっと椅子に座っているのはなぁ・・」
正彦「呑気だな・・。出かけるってどこに?」
ラック&バクス「・・・シンガポール!」
正彦&ゲッシュ「・・・シンガポール?」




4人はラックとバクスの家を出て、ラックとバクスの車に武器を詰め込んでいた。詰め込むのは銃を6つ、剣4つ、ボウガン2つ、悪魔に関する本数冊、銃弾を入れている箱を3箱、聖水が入っているペットボトル7本。そして日記だ。
武器を詰め込み終わり、4人は車に乗る。ポスティと10体の鎧騎士がお出迎えに来ていた。



ポスティ「若様方、お気をつけて」
ラック「ポスティ、俺らが2ヶ月以内に帰ってこなかったら遣い魔、鎧騎士団、そして、お前は解雇だ。好きなところに行っていいよ」
ポスティ「若様!そんな縁起でもないことを・・・私はいつまでもこの屋敷に仕えます」
バクス「ありがとう、ポスティ。少し可能性の話をしたまでだよ」
ラック「俺らは絶対死なない」
ポスティ「若様方、正彦様、ゲッシュ様。どうかあなた方に神のご加護を」
正彦「じゃあ、行くか?」
ラック「おう」



そして、車は動き出した。




どのくらい走っただろうか。ずっと森を走っている気がする。いくら走っても家一軒見つからない。
すると、車は止まった。どこを見てもシンガポールではない。



正彦「おい。ここはシンガポールじゃないと思うが・・」
ラック「今から魔術を使ってシンガポールに行く」
ゲッシュ「へぇ・・魔術でどうやって多分ヨーロッパだと思うがヨーロッパからシンガポールまで行くんだ?」
ラック「まぁ、詳しく話せば長いけど・・今いるこの場所は魔力が多く行き来している。いわば駅だな。で、俺らは魔術でシンガポールまで続いている魔力、まぁ、路線だな。そのシンガポールまで続いている路線を利用し、シンガポール駅まで行くってわけだ」
正彦「なるほど・・。魔術はすごいな。こんなに発達しているとは・・」
ゲッシュ「で、どれくらいかかるんだ?」
ラック「魔術を唱えるのは10分ほど、シンガポールまですぐだ」
正彦「で、今バクスが唱えているわけだ」
ゲッシュ「なぁ・・・疑問だったんだけど、何でシンガポールなんだ?」
ラック「日記には俺らの祖先、ヴァンサーは狂戦士の心臓を言える魔術品を作った。それを『デット・クロス』といわれる十字架だ」
正彦「・・・デット・クロス・・」
ラック「その十字架を作り上げ、完成のした時、ヴァンサーは息を引き取った。多分、作るには命が必要だったんだろう。で、十字架はハンター達の組織、ハンター連盟に渡ったんだけど、その組織が解散後、十字架は何処かに行ってしまった」
ゲッシュ「つまり・・十字架は解散後、さすらいの旅に出たわけだ」
ラック「俺とバクスは十字架の存在を知るハンター連盟に関係する祖先を持つ人物を調べた。そして・・・」
正彦「十字架を持つ人物が見つかり、そいつはシンガポールにいた」
ゲッシュ「何でわかったんだ?そいつが十字架を持っているって?」
ラック「そいつの名前はオーガン・ザラス。ヴァンサーのサポートをしていたレップス・ザラスの子孫だ。当時レップスはヴァンサーが狂戦士討伐の援軍に行き、十字架を発見した人物だ」
正彦「可能性としては高いな」
バクス「・・・唱え終わった・・・いつでも準備はいいよ」
ラック「よし。丁度説明終ったし、行くか!」
一同「おう!」





〜アメリカ地方〜



夜のグランド・キャニオンに一人の人物が立っていた。その人物の睨んでいる方向は多くのアメリカ人が住んでいる大都会。
その人物は走り出した。雷が落ち、一瞬の光で映し出されたのは敵を殺すことしか考えていない残虐な目と、刀を振り回す狂戦士の姿だった・・。



--------------------------------------------------------------------------------