二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.2 )
- 日時: 2010/03/11 16:06
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
【2つの車】
正彦達がフランスに来て1週間が経った。もうこのフランスの惨劇にも少しは慣れたが、まだこの事実を完全には受け入れられなかった。
その日の夕方、正彦たちは今日泊まる場所を探していた。もう人がいないここでは、どこに泊まっても一緒だと思ったからだ。大量の死体があるフランスの町を、泊まるところを探すために歩き続けていた。
正彦「・・・・しっかし、こんな状況をどう報告すればいんだろうな?」
ミラ「いきなりそんな後のこと・・。今は泊まる場所を探しましょうよ」
スラン「・・・ゲッシュ、いない・・」
一同「えっ!?」
彼らが後ろを見ると、一番後ろにいたゲッシュがいなかった。これを見て、一同は慌てた。
正彦「えぇっ!?あの生意気小僧が〜。どこ行きやがった?」
ラベスタ「スラン、いつからいなかったの?」
スラン「・・・さっき見たら、いなかった・・」
ミラ「まさか・・。ゲッシュ、このフランス人達みたいに・・」
正彦「お、おいおい。そんな絶望的なことを言うなよ」
??「お〜い。誰が生意気小僧だ?」
4人が聞こえたところに振り向くと、そこに、5人分は軽く乗れる少々大型の車に乗っているゲッシュがいた。ゲッシュは車を4人の前で止め、車から出てきた。
ゲッシュ「こんな広い所は、歩くよりも車で乗っていったほうがいいだろ?だから車を探してたんだよ」
ラベスタ「でも、この車のキーをどこで見つけたの?」
ゲッシュ「車にささってた。たぶんどこかに出かけるところを、殺されたんだろ」
ミラ「でも、少し窓壊れているわよ?」
正彦「もうここには人はいないんだ。そんなこと心配しなくていいよ」
ゲッシュ「あ、そうそう!車探している時、泊まるのに丁度いい、古い屋敷みたいなところ見つけたぜ」
ラベスタ「そうね。じゃあ、そこで今日は泊まりましょうか?そろそろ見つけないと暗くなるし」
4人は車に乗り、ゲッシュが運転することになった。
車で走ってそんな掛からずにゲッシュが見つけたという屋敷に着いた。
ゲッシュの言ったとおり、少々古いが、とても大きく立派な屋敷だった。
正彦「うん。泊まるだけじゃもったい程の屋敷だ。ここをしばらく拠点としましょう」
ラベスタ「そうね。もう歩かなくてもいいし」
ゲッシュ「さ!もう暗くなるし、入りましょう」
そして、5人は屋敷に入っていった。
5人が屋敷を見つけ、屋敷に入った頃、フランスとイタリアの国境から、フランスに入った。1台の黒い車があった。そして、車は5人は泊まる屋敷に向かって走っていた。
続く