二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 怪談レストラン  裏物語  オリジナル怪談募集 ( No.8 )
日時: 2010/03/11 16:17
名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)

【ミッケ!】


僕、バクス・ブレイスはロシアで狂戦士と戦っている。自分は今15体倒している。え?全然少ないじゃないか?
……逃げまとう多くのロシア人の中から狂戦士を見つけ、さらに人に危害を加えずに狂戦士を殺すのがどれだけ大変かわかってからそういう質問を言ってくれ。
しかし、時間もだいぶ経ち、僕らがいる地域でにげんる人々は少なくなってきて狂戦士が見分けやすくなってきている、つまり、倒しやすくなっている。こういうのを吉報っていうのかな?
しかしそれでも狂戦士は人を殺すのをやめない。見た感じ狂戦士は命を奪うのを愉しんでいる。なんて奴だ・・これが本当に生物兵器がやることなのか?と思ってしまう。
でもこう思っている間も破壊された家の壁の破片を魔術で操り、狂戦士の両手、両足そして顔に突き刺している自分も何て奴なんだろ・・。
僕は狂戦士を殺しながら四方八方に逃げる人々に逃げる方向を教えている。何せ、僕らが来る前に兄貴の携帯にハンター仲間からこんな電話があったからだ・・・



数時間前・・



〜兄弟の車の中〜



その時僕らは大急ぎで車の行き来が少ない道路でロシアに向かっていた。魔術を少し使い、車とは思えぬ速さで走っていた。我ながらいい魔術ができた。
走っている最中に兄貴の携帯にハンター仲間のバーティから電話があった。バーティはハンターでも数少ない魔神と共に悪魔を倒すハンターだ。



ラック「おっ、バーティ!どうした?今俺ら大急ぎでロシアに向かっているんだが・・」
バーティ「俺は今ロシアにいる」
ラック「!! ロシアの状況は!?敵は誰だ!?」
バーティ「見たこともない敵だ。少なくともそこらの悪魔じゃない(バーティは狂戦士のことを知らない。それをふまえてくれ)。今俺の魔神のマカンドがその悪魔らしき生物と戦っている。見た感じ、あんまり強くないが、数が多すぎる。それと今救援に迎えるハンター全員がロシアに集結している。こりゃハンター連盟創設・解散の歴史上、最大の戦いかもな」
ラック「・・・つまり、ロシア全域にその悪魔が・・・。確かに悪い言い方をすれば戦い、良い言い方をすればショーだな。こりゃ」
バーティ「そろそろ切るぞ。俺もマカンドにばっか任してられないな。じゃ!」



これが数時間前の出来事だ。つまり、ロシアから出ないとどこに行っても殺されるから国外に逃げる道を教えているわけだ。
そういや、ハンターはある程度ここに向かってきているとのことだ。早く援軍が来てくれないかな・・。さすがに疲れてきた・・・。
その時の僕は油断していた。そして、僕は後ろに刀を構え、僕を真っ二つにしようとする狂戦士に気づいていなかった。



バン!!



僕が急いで後ろを振り返ると、そこには僕の足元で頭を銃弾で打ち抜かれた狂戦士の死体と、ショットガンを構え、こっちを見ている正彦と、僕が銃弾と一緒にあげた聖水をつけ、ナイフで狂戦士を喉元を切り裂いているゲッシュがいた。



正彦「援軍に来たぜ!バクス!」
ゲッシュ「2人でやるより、4人でやったほうがいいだろ?」
バクス「・・・そうだな」
正彦「よし!やるぞ!」



正彦はショットガンで3体の狂戦士を、一体は喉元に3発、もう一体には心臓付近に、最後の一体の頭、手、足を撃つ。ゲッシュは上手く狂戦士の隙を見つけ、その隙を逃さずに狂戦士をナイフで切り裂いていく。
よし!僕らが優位に立った!
その時、僕は剣で狂戦士を殺すのをやめている兄貴を見つけた。何で?
僕は兄貴のところに行き、兄貴に話しかけた。



バクス「オイ!兄貴何で狂戦士を殺してないんだよ!早くやらないと・・」
ラック「・・見つけた・・」
バクス「・・え?」
ラック「あいつだけはあんなキズを負っても死んでない。絶対あいつだ」
バクス「だから何を見つけたんだよ!?」



僕は兄貴が見ている方向を見た。そこには・・・
左腕がなく、僕らと狂戦士の戦いを人の内臓(どんな内臓かは見えない)を食いながら見ている、狂戦士がいた。今までの狂戦士は致命傷となるキズを負ったら人と同じように死んでいた。
つまり・・・



あいつが本体だ!!



続く



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