二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶な妄想小説〜 ( No.132 )
日時: 2010/04/28 17:42
名前: 海風 奈義沙 (ID: Ru7e1uoX)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=16601

「そんなこと言わないで教えてくれよ〜! 鬼道〜!」
 一同は二人の様子をじっくりと観察していた。
 ガタッ……
「ん? リリ、どうしたんだ?」
 円堂はいきなり立ち上がったリリに聞いた。
「いや……もう……帰る。」
「えっ!? もう、帰るのかよ……ってか、ラーメン食べてないじゃん!」
「あぁ……お前のカネで買ったんだ。お前が食うべきだ。」
 そう言ってリリは雷雷軒を出た。
「じゃあ、俺も……」
 そう言って、豪炎寺も雷雷軒を出た。
「二人とも行っちまった……」
 ズルズルズル……
「って、食べるのかよっ!」
 一之瀬のツッコミが虚しく響いた。





「おいっ! 待て!」
 豪炎寺は、一人の少女を呼び止めた。
「……なんだ……私は急いでいるんだ。」
 少女は静かに答えた。
「お前……名前はなんだ?」
 少女は聞かれた問いには答える気がなかったようだ。すたすたと歩いて行こうとした。
「サクラじゃないのか……?」
「……!」
 少女は足をとめた。そして、豪炎寺の方に振り向いた。
「私は……」
 とその時、少女は苦しそうに顔を歪めた。
「私は……私は……サクラ……じゃないっ! リリだ! 私は桃西李莉……だ……。」
 と同時に、豪炎寺の顔から期待の色が消えた。
「それに……」
 少女……いや、リリは続けた。
「サクラは……サクラと呼ばれるものは……この世には……存在しない……。」
「な……っ!」
 リリは豪炎寺の返事を聞かずに歩いて行った……。




 一方その頃、雷雷軒では……
「あーっ!」
 一之瀬は大声をあげたので周りは驚いた。
「どうしたの? 一之瀬君?」
「西垣!」
「あぁっ!」
 かわいそうなことに、西垣はみんなから忘れ去られていたのだった……。