二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶な妄想小説〜 ( No.158 )
日時: 2010/05/08 14:08
名前: 海風 奈義沙 (ID: Ru7e1uoX)

「誕生日……?」
 奈義沙はゆっくりと聞き返した。そして、
「誕生日は……知らない。」
「えっ……?」
 クラスの時間の流れが止まった。
(知らないって……マジすかぁーっ!)
「ええと……ほ、ほかに、質問は……?」
 先生がクラスの雰囲気を直すために聞いた。案の定手を挙げている人が多かった。
「川風さん。」
「血液型は何型ですか?」
「知らない。検査はしてない。」
「好きな食べ物は?」
「特にない。」
「嫌いな食べ物は?」
「特に。」
「……。」
 あまりにもそっけない答えが続いたので、一気に静かになった。
「ほかは……ない……?」
 先生も困り果てている。
「じゃあ……部活は何処に入りますか? オススメは、陸上b「手芸料理とかどうですか?」
「やっぱり、テニス部に!」
「いやいや、ここは女子野球部でしょ!」
 ワイワイ……ガヤガヤ……
「……入らない。」
「え……?」
「私は……何処にも入らない……。」
 クラス中がまた静まり返る。そして、奈義沙がとどめの一言。
「部活など……やるだけ時間の無駄だ。そんなことをしている暇があれば、早く家に帰った方が……ましだ。」
「……。」
「ほ、ほかは……?」
 誰も手を上げない。ネタが尽きたのだ。と、思いきや……
「しつもーん!」
 ある女子がそんな空気を取り除こうと、わざと大きな声で言った。
「好きな男の子のタイプは何ですかぁ?」
 いかにも女子がしそうな質問だった。多くの男子は身を乗り出して答えを待った。
 まあ、唯一身を乗り出していなかったのは円堂と豪炎寺だけだった。
「男子……」
 奈義沙は一瞬困った顔をしてから、
「……ない。男子なんていう精神年齢の低い種族など、好きになる価値などない。」
 この答えで多くの男子の(円堂と豪炎寺を除く)魂が若干ぬけていった。