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　『さ、サクラちゃん！』

　『ん？　なに？　……って、あぁっ！　金魚がぁ〜……。』

　『大丈夫？』

　『うん……。ありがとう。真人くん。』

　『その……ちょっと二人だけで話したいんだけど……。』

　『ん？　いいよぉ！』

　『ちょっと来て……。』

　『頑張れよ……真人。』

　『あぁ、ありがとう。修也。』

　『？』

　—十数分後……

　『お帰り。真人。』

　『……ただいまぁ……。』

　『どうだった？』

　『見りゃわかるだろ？』

　(振られたのか……。)

　『他に好きなやつがいるんだってさ……。』

　『……そうか。』

　『誰だと思う？』

　『さぁな……。』

　『修也。お前だってさ。』

　『えっ……』

　『嘘だよ。冗談に決まってんじゃん。』

　『……。』

　『同じ学校の先輩が好きなんだってさ……。』

　『……そうか。』

　『……。』

　『……。』