二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶な妄想小説〜 ( No.189 )
日時: 2010/05/30 22:36
名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)

「そ、それって、つまり……豪炎寺先輩、振られたってことですか!?」
 春奈が大きな声で言った。それと同時に、豪炎寺の顔が一気に暗くなった。
「春奈! 豪炎寺の気持を考えろ!」
「あっ! す、すいませんでした! 豪炎寺先輩! 別に、失恋の傷を広げようとか、そういうのは全然……。」
 春奈は必死で謝ったが、豪炎寺の顔は暗いまま戻らない。
「ど、どうしよう……。」
 春奈はますます慌てた。
「そ、そういえばさぁ、豪炎寺。あの……海風と話していたサクラが死んだとかどうたらって、どういうことだ?」
「え、円堂!?」
 円堂ただ一人、空気を読まず豪炎寺にそういう質問をするのであった……。
「あぁ……その話か……。確かに、サクラは死んでいる。」
「え……?」
「あいつの言うとおり、サクラは4年前に死んだ。」
「……。」
 周りの者はこういう空気にした円堂を心の中でなじりまくった。だが、肝心の円堂が気づいていない。
「……そうだったのか……。」
「交通事故だった……。」
「えっ……?」
「アイツ—サクラは交通事故で死んだんだ。道路に飛び出した小さい子を助けようとして……。」
 豪炎寺は一度言葉を切り、空を見上げた。それはまるで、空にいるサクラを見ているようであった。
「飲酒運転をしていたトラックにはねられた。道路わきにあったガードレールに後頭部を強く打って……即死した。」
 最後の一言で秋と春奈は、息をのんだ。
「そんな……。」
「しかも、6年になったばっかりだったんだ。」