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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.208 )
- 日時: 2010/06/06 08:12
- 名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
- 参照: http://ameblo.jp/meo1028/entry-10552065928.html
(お兄ちゃん、顔真っ赤だなぁ……。もしかして、お兄ちゃんって海風先輩のこと……。)
春奈がこんなことを考えていただなんて、誰も思わなかった。
「有くんもできるよね? フランス語。」
海風がさっきよりもかわいい笑顔を向けて来たので、鬼道は否定するわけにはいかなかった。
「あ、あぁ。」
鬼道は後ろからの視線に気づいたせいか、一瞬後ろを向いた。
「で、どうするの?」
「えぇっ?」
さっきまで、かわいい声を出していた海風からいきなりいつもの海風に戻ってしまったので、みんなびっくりした。
「……だから、返事。その手紙の送り主への。」
海風のいつもの声も少し低いけどとてもきれいな声であるが、やはり男子としてはさっきの海風の声の方が一発でノックアウトなのだ。
「あぁ。じゃあ、海風。お前書いてくれないか?」
「わかった。」
海風が即答したのには驚いたが、返事を書いてくれるということなので一同は安心した。
「海風。『試合したいです。』って書いてくれよな!」
「……了解。」
そう言った海風の顔には、よく見ないとわからないような笑みが広がっていた。
「よし! みんな! 試合に向けて、練習するぞぉー!」
「おー!」
そう言って、サッカー部室から全員出た。
「……ねぇ。」
海風が部室を出た後に、豪炎寺に声をかけた。
「なんだ?」
数秒ほど間をおいた後、海風がしゃべりだした。
「少しだけ……いいか?」
「あぁ……。円堂!」
「なんだ? 豪炎寺。」
「悪いが、先に練習しててくれ。」
「分かった!」
そう言って円堂はグランドへ、豪炎寺は海風の行った方に行った。
「……。」
「……。」
人目に付かない所に付いた二人だが、何もしゃべらなかった。
「……修也……。」
「!?」
「……ゴメン……。」
「……っ!」
そう言って、海風は豪炎寺のところに駆け寄った。
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