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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.214 )
- 日時: 2010/06/08 19:21
- 名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
- 参照: http://ameblo.jp/meo1028/entry-10552065928.html
〜NO,5『練習だぁ!【事件発生】』
「よしっ! 次っ! 来いっ!」
グランドで円堂の声が響く。
「行くぞっ! 円堂っ!」
鬼道がボールを足で押さえる。そして—
ヒュウ!
「皇帝ペンギン」
「2号!」
「正義の鉄拳!」
バーン!
ボールはフィールド外へと飛んで行った。そして、そのボールを誰かが拾った。
「あっ!」
そいつはなんと—
「海風!」
海風が暗い顔で立っていた。
「よっ! 手紙はどうだ? 書き終わったか?」
「・・・あ、あぁ。」
海風はそう言うと、顔を背けた。
「どうした? 何かあったのか?」
そう聞かれた海風は、はっとして、
「い、いや。何でもない。」
とだけ答えた。
「……お前たち……勝つ気なのか?」
「ふぇ?」
「あいつら—あの外国のチームに。」
「当たり前だろ!」
「……。」
海風は信じられないという顔で円堂を見た。
「なぁ、サッカーやんないか?」
「は?」
海風は円堂の顔を怪訝そうに見た。
「サッカー、楽しいぞ!」
「!」
『サッカーって、楽しいんだぞ!』
「……。」
海風が黙ってしまったので、円堂は心配して、
「おい。海風? 大丈夫か?」
と聞いた。
「いや。大丈夫だ。」
海風はそう言って、じっと円堂たちを見つめた。
今気づいたのだが、海風は耳にピアスをしていた。
「……馬鹿みたい……。」
「えっ!?」
「馬鹿じゃないの? こんな、ただボール蹴っているだけの遊びの……こんな遊びのどこが面白いの!?」
「あ、遊びだとぉ?」
染岡がキレかかったので、二人係で押さえた。
「そうだ。遊びだ。」
海風は構わず続ける。
「こんなことをやって……意味あんのか? ないだろ!? だから……だから、こんなボール遊びをやっても……やっても、利益なんてないだろ!?」
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