二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.223 )
- 日時: 2010/06/13 20:18
- 名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
- 参照: http://ameblo.jp/meo1028/entry-10552065928.html
バタバタバタ……。
「風丸っ!」
円堂は風丸のいる病室のドアを勢いよく開けた。
「円堂……。」
風丸はベッドに座っていた。
「だ、大丈夫なのか? 風丸。」
「あ、あぁ。すまないな、円堂。実は……しばらくサッカーができないんだ。」
「えっ……?」
風丸は円堂によく見えるように足を見せた。
その足には、包帯が巻かれていた。
「そんな……。」
「で、でもな円堂。怪我は軽かったから、明日は学校に行けるんだ。」
風丸が円堂を元気づけようとした。
「ほ、本当か!?」
「あぁ。」
「よかったぁ〜。」
病室の空気が少し和んだ。
「それにしても、誰なんだろう? 風丸くんを階段から落としたのって……。」
秋が言った。
「さぁ……。でも、俺を狙ったってことは、俺を憎んでるってことか?」
「……いや。違う。」
「なんでだ? 豪炎寺。」
「……。」
「もしかして……豪炎寺くん、犯人知ってるの?」
「……。」
豪炎寺はそれ以上何もいわずに、病室を出て行った。
「どうしたんだ? あいつ……。」
円堂は呆然とした。
「よくやってくれたな。かぐや。」
「……。」
ここは例の部屋の外だ。
「これは、約束の報酬だ。」
そう言って、彼は一千万の小切手をかぐやの前に差し出した。
「……。」
「どうした? いらないのか?」
「……なぜ?」
「ん?」
「なぜ、風丸—あいつを……?」
「それは知らなくていいことだ。」
「……。」
「不満か?」
「……あぁ。不満だ……。」
「……フッ。ククク……ハハハハッ!」
「なにがおかしい?」
「なら、教えてやってもいい。その代わり、君のことをちょいとばかりしゃべらせてもらう。」
「なに!?」
「簡単なことだ。」
「ふざけるなっ!」
「憎みたきゃ憎めばいい。この僕のことを。」
「くっ……」
「まぁ。君がそんなことをすれば……わかってるだろ?」
「……。」
「フハハハハハッ!」
彼の笑い声だけが虚しく響いた。