二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.269 )
日時: 2010/07/29 13:19
名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
参照: http://ameblo.jp/inairehasaikou/

「な、何だ?」
「サッカー、一緒にしないか?」
「は?」
「だから、サッカーを一緒にしないか?」
「……お前、正気か? 明日、練習試合なんだろ? 私と一緒にやっても……というより、私がお前たちの足を引っ張るだけだし……。」
「大丈夫だ! 練習はバッチリやったからな!」
「い、いや……そういう問題じゃなくてな……。」
「? じゃあ、なんだ?」
「……呆れた。」
 海風はため息を一つ吐いた。
「いいから、やろうぜ!」
「……だからなぁ……」
『一緒に、やろうぜ! 奈義沙!』
(—ッ! 兄さん……。)
「海風? どうしたんだ? 海風!」
「—っ! 何だ?」
「いや……大丈夫か? 急に黙って……どうしたんだ? 顔も真っ青だぞ? 大丈夫か?」
「あ、あぁ……。」
 海風は、円堂に顔を向けた。円堂は海風の瞳があまりにも輝いていたので、驚いて声が出なかった。
「……やっていいか?」
 海風は、押し殺したような声を出した。
「サッカー、一緒にやってもいいか?」
「あぁ! 勿論だ! そうと決まれば、早速やろうぜ!」
 そう言って円堂は海風の手を握り、引っ張って行った。
「ちょ……円堂!?」
 海風は円堂にグランドまで引っ張られた。
(兄さん……私、変われるかもしれません。今度こそ、元の私に……変われるかもしれないです。ですから、彼らを……彼らを信じてみようと思います。)
 海風は静かに笑いながら、そう考えていた。